『ゴルゴ13』target.06『神に贈られし物』 凶器の銃は、神の手に委ねられた・・という事か?
今回は心理戦でしたね〜。中々、見応えがありました。
ダッチェス役の「菅生隆之」さんとなると・・私は好きな声なんだけど、何となくダッチェス役には今ひとつだったかもしんない。
悪くないんだけど。この人はトミー・リー・ジョーンズの吹き替えが印象的かなあ。
「沈黙の戦艦」のストラニクス大佐とか
「ボルケーノ」のマイク・ロークとか。
アニメも結構してる筈なんだけど・・余り思い浮かばないんだよね。
「幽遊白書」の雷禅なんかもしてたよなあ・・そういえば。
署長役の「藤本譲」さんは悪役が印象的ですよねえ。とにかく声が太く渋いからムリもないんだけど。
「未来ロボダルタニアス」のドルメン大帝、
「クラッシャージョウOVA版・氷結監獄の罠」のゲルスタン総帥、
「戦国魔神ゴーショーグン」のネオネロスとか・・ファザーもしてたけど。
「ミスター味っ子」の味皇・村田源二郎もしてたよなあ。怪傑味頭巾とか。
『ウ〜マ〜イ〜ぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
巨大化してまで表現した大阪城のシーンがインパクトありすぎだったな〜。
弁護士バートンは、いい味が出てたな〜。
「岩崎ひろし」さんって誰だろ?知らないけど、中々いい演技だったと思う。
ダッチェスを追い詰める場面なんか、手に汗を握るっていうかね〜。
大統領候補指名大会・・毎度のことながらアメリカのこれは、よく解らん。
あんな長期間に亘って、あそこまで金と時間と労力を掛けて・・何の意味があるのか、どうにも理解出来ないなあ・・国民性かな?
そこに警備でやってきたFBIのダッチェスと部下2名。
ダッチェスと署長と話している横の車に乗っているのはゴルゴであった。
オモチャのプラスチック拳銃を携えて。拳銃は警官に本署に届けられてしまう。
翌朝、警察に拳銃を受け取りにいった警察署でダッチェスとすれ違う。
彼はゴルゴの正体に気付き、部下に尾行を命じた。
しかしまあ・・この尾行の二人、迂闊すぎだねえ・・そこまで考えてたとしたら凄いけど。
車上荒らしに見せかけた裏をかき、拳銃まで盗難にあったと届け出るとは?
でもプラスチックの拳銃って、そんなに軽いの??
にしてもダッチェスって、犯行前提の行動ばかりしてた気がする。まあゴルゴを知ってたらムリもないのか。
ヤツが、ここで何か仕出かせば、その瞬間、ヤツは此処から出られなくなる。
檻の中に閉じ込められた獣になるんだ。逃がしはせん!絶対に!!
ゴルゴが暗殺犯行後、公務執行妨害と傷害現行犯って、
ダッチェスの遣り口があざといけど、ここまでゴルゴは計算づくだったんだろか??
ダッチェスが後ろに立った時、ゴルゴの見事な右ストレート!
それを弾き返して右のダブルクロスで勝負!!・・違うがな^^;
「この男が・・ゴルゴ13か。」
「そうです。超人的な狙撃能力を持つ伝説のスナイパー、ゴルゴ13です。」
「犯人だという証拠は?」
「いずれ揃います。恐らく犯人はステージ後方にあるスコアボードから撃ったと思われますが。」
「スコアボード?ムリだ!いくら一流のプロでも、そんな遠くから?」
「だからこそ彼が犯人だと言えるんです。」
「んん?」
「この男の過去のデータから言って、この程度の射撃は驚くに値しません。
常人では不可能に近いという射撃の条件が・・却って、この男の犯行であることを証明しているんです。」
前から思ってたんだけど・・かなりムリのある理屈にも聞こえるなあ?
しかし「菅生」さん、ダッチェスの余裕を上手く憎憎しく演技してますね〜。
困難な射撃条件。アリバイが無い。さらには硝煙反応。確かに観念して弁護士を呼んだかに見える。
この辺は心理戦でしたね。しかし凶器の拳銃が見つからない。
そこで解るPPSポリマー。慌ててプラスチックを探すように指示するダッチェス。だが・・見つからない。
そこに弁護士バートンが。緊迫する場面ですね。
「実は、本人も暴力を振るった事を非常に後悔しておりまして・・」
「暴力?」
「彼の罪は、公務執行妨害と傷害なんでしょう?」
「確かに・・逮捕の理由は、そうだが・・」
「如何でしょう?ここは一つ、罰金程度で許して戴けませんか?」
「フザけるな!何が罰金だ!俺を舐めるんじゃないぞ!!」
「(キラッ)貴方が、どうしても告訴なさると言われるのでしたら、こちらとしても人権侵害で戦わざるを得ませんが?」
「人権侵害ぃ?」
「ええ。貴方が私の依頼者に掛けた殺人に対する容疑ですよ。 まるで身に覚えが無い・・と。」
「なにぃ?身に覚えが無いとは言わせんぞ!硝煙反応だって出てるんだ!」
「ダッチェスさん。 彼が会場に入る前に遊園地で射的をした事実を、ご存知ですかな?」
「射的ぃ?・・見たのか?」
「それは・・その・・」
「射的場は暇だったそうですから恐らく店の主人も覚えているでしょう。」
「はっきり答えろ!射的をするのを見たのか?」
「あ、はい。ただの暇潰しだと思ったものですから報告しませんでした。」
「その店では、今でも火薬を使ってるそうです。硝煙反応が出ても不思議じゃない。
それからアリバイの一件ですが、あの興奮した大観衆の中で、誰が周囲の人間を気にしていますか?
今日、あの会場に居た人を無差別に連れて来て、その人のアリバイを証明させて御覧なさい。
大半は第三者の証人を、きっと見つけられないでしょう。如何ですかな?おまけに凶器の銃が無い。
あの会場に入るには厳重なボディチェックがあった筈ですね?
金属探知機まで。私の依頼人は問題なく通過したそうじゃありませんか?」
そりゃ、これで犯人断定なんて証拠不十分すぎて、ムリだわな〜。まさか、これが時間稼ぎが目的だったとはなあ。
「銃は金属とは限らない。ヤツはプラスチックの拳銃を使ったんだ!
PPSと呼ばれるプラスチックで作られた拳銃なら、一発の弾丸を発射する事が可能だ!」
「その拳銃は発見されたんですか?それが凶器を断定され、彼の指紋が検出されたとでも言うんですか?」
「うう・・む・・もうすぐ発見して見せる!こいつがオモチャの拳銃を持っていた事は解っているんだ!」
「確かに・・彼はオモチャの銃を持っていました。だが、車からサングラスやライターと一緒に盗まれたと言っています。」
「なに?」
「彼は、警官に被害届けを出したそうです。記録が残ってる筈ですから調べて下さい!」
「う・・嘘だ!あの車から持ち出したのはサングラスとライターだけだ! オモチャの拳銃など・・」
「トーマス!」
「ほお?私の依頼人に、そんな真似までしたんですか?これは、ただの人権侵害だけでは済みませんなあ?」
「あ・・あ・・」
あ〜らら〜。見事に墓穴を掘ったトーマス君でしたあ^^
「彼を釈放したまえ。ダッチェス君。これでは陪審員を納得させるのはムリだ。」
「待って下さい署長。また明日、会場を大捜索して必ず銃を発見してみせます。」
「無駄ですよ。
これだけ探しても見つからないんですから、いくら軽いプラスチックだからって、まさか空に飛んでいったとでも?」
「空?空ぁ?・・そうか!風船だぁ!!ヤツは風船に銃を括り付けて、空に飛ばしたんだ!」
「なんだって?」「署長!早く空軍に連絡してください!」
「無茶なことを言うな。それに、もう日が暮れている。」
「それでは明日の朝・・」
「その頃には、もう・・我々の手の届かないところへ行っている・・」
「ぐう・・くそう・・」
「・・流石だな?そこまで計算していたのか?弁護士を呼んだのは・・
俺に観念したと思わせて、あの風船に頭がいかないようにし、時間を稼ぐ為だったんだな・・そうだろう?ゴルゴ13・・」
何も言わず、黙って立ち去るゴルゴ・・渋いわああああ^^
署長のセリフが、また渋くて最高ですなあ。
「凶器の銃は、神の手に委ねられた・・という事か。」
もう声優が渋いと堪りませんな〜。シビレます・・ついセリフを起こしてしまった・・いかんいかん。
殆どセリフが無いのに、ゴルゴの存在感の凄いこと。
余りゴルゴは喋らない方がいいなあ・・やっぱり寡黙な方が渋い。
ただねえ?拳銃自体は、方法が無かっただろうけど、リスク高い気が。
そんなに上手く遥か彼方へ風船で飛んで行くもんだろかなあ?
そこが気になったけど、中々に見せてくれましたね。
今回は一番、弁護士のバートンが目立ってたと思う。
あのメガネがキラ〜ン!の場面が私には今回秀逸だったな〜。
「標的(ターゲット)は、演奏中の一本のバイオリンの弦。
ソリスト、ケルンスキーの映像を分析し、狙いを定めるゴルゴ。
G線上のアリアが奏でられた時、M16の引き金が絞られた。
次回ゴルゴ13『G線上の狙撃』 ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」
しかし弦を撃つってムチャクチャ凄い話だとも思いますね〜。やっぱりゴルゴは凄いですな〜。
次回はデイブも出るようですね。ケルンスキーの声を誰がするか楽しみにしておこっと。