『ゴルゴ13』 target.07 『G線上の狙撃』を視聴。
今回の話って、またメリハリが少ないからなあ?どうなるんだろ?と思いながら見たんだけど・・ラストが今ひとつ。
シンプソンは上手くやってたと思うんだけど、ラストが違和感あったなあ。
トーマス・シンプソン役の「森田順平」さんの声って、何処かで聞いた声と思っていたんだけど・・見ていて思い出した。
「デルトラクエスト」のジョーカーだ。
「名探偵コナン」にもゲストで出ていたんじゃないかなあ・・。
セルゲイ・ケルンスキー役の「宝亀克寿」さんって
「コードギアス」のバトレー将軍。
「ガンダムSEED」のガルシアとかぐらいしか知らない。でも、いい声だね〜。
今回、デイブもいい味が出てるし、悪くないんだけど・・何か・・?
変な違和感が、どうしても拭い去れなくて・・よく解らない。
見直して変に思ったのが、最初のブーイングの嵐だったかな。
酷いブーイングだった・・クラシックコンサートって失敗したら、ああなの?
アンコールで『G線上のアリア』を演奏中に弦が切れるアクシデント。
シンプソンは呆然と立ち尽くす。そんなシンプソンを観客のブーイングが。
精神的に打ちのめされ、その初めての失敗、初めての挫折がトラウマとなり、彼は人前でバイオリンを弾けなくなってしまう。
人前で弾けなくなったシンプソンが自分の代役に、
ライバルのケルンスキーが選ばれた事を知って、ゴルゴにG線の狙撃を依頼する。
「・・用件を聞こうか?」
「・・そうだな。私の代役がケルンスキーに決まった。それが許せんのだ。」
「セルゲイ・ケルンスキーか。」
「知っているか?」
「名前はな?」
「ケルンスキーは長年のライバルだ。ロシアでは人気があるが、実力は私の方が上だ。
もしアイツが、ここでキングスフィルトのコンサートまで成功させたら・・
それだけは何としても阻止したいんだ!アイツの演奏中にバイオリンの弦を狙撃してもらいたい。」
「・・バイオリンの・・弦を?」
「そうだ!アイツにはアンコールで『G線上のアリア』を弾く様に頼んである。
『G線上のアリア』はG線・・つまり四弦だけを使って弾く曲だ。そのG線を狙撃して、弦を切って欲しい。
勿論、人間やバイロリンは傷つけずに。きっとケルンスキーも、気が動転して無様に立ち往生するに決まっている。
誰でも、そうなるんだ!それを世間に解って貰えば、私の名誉も回復出来ると言う訳だ。引き受けてくれるか?デューク東郷。」
「アンタもNo.1なら私の気持ちは解る筈だ。 ケルンスキーに、屈辱を与えてやってくれ!」
・・いや・・G線って・・依頼する方もだけど、受ける方も凄いわなあ?正確無比で片付けられる話じゃないし。
「・・やっぱり、あんたか・・また面倒な注文だろうな?」
「アーマライトをベースに改造してくれ。
スコープの倍率は10倍。レンズのF値は暗くていい。それにフォアグリップにピッチ3/8のネジを切ってくれ。」
「・・んん?・・それだけ?」
「ああ。」
「はは・・そうか。それくらいの仕事なら、一時間もありゃあ・・誰にだって出来る。」
「ターゲットは・・50m先のワイヤーだ。」
「ええ?解った。やっぱり、このワシに頼むって事は正確無比な仕事を求めてるって訳だな?」
「・・何時までに出来る?」
「朝までには、キッチリ仕上げて置きますよ。」
プロ同士の会話だねえ・・うんうん。
シンプソンの控え室に花束をもって激励に伺うシンプソン。
目に怪しい光りを滲ませて。そして・・暗き感情に身を浸す。
ケルンスキーめ・・これから味わう地獄を知らずに。
ケルンスキーがアンコールに赴く。それを焦る目で見つめるシンプソン。
あのスポットを浴びているのは自分だった筈なのに・・観客席を見つめ、屈辱感を覚えるシンプソンだった。
そしてアンコール演奏が始まる。『G線上のアリア』が。
それに合わせるかのようにゴルゴも射撃準備を始める。
アーマライトM16のスコープに映るケルンスキーとバイオリン。スコープがバイオリンの弦を捉える。
だが演奏中なので、バイオリンは前後に揺れ動く。
こんな奇跡の狙撃など可能なのか??
ゴルゴの目が、その一瞬を捉えた。
ブシュ!ピ〜ン!G線は切断された!
驚愕の表情を浮かべるケルンスキー。
それを見て暗き喜びを覚えるシンプソン。
「おおっ!」
「・・弦が・・切れたぞ!」
やった!これでケルンスキーも醜態を曝すぞ!
「狙撃だ!今のは狙撃されたんだ!」
「・・何?」
「待て!」
「何故、止める?早く中止させないと?」
「犯人は・・もう目的を達成したんだ。」
ボディガード達が会話している最中、ケルンスキーは落ち着いて弦を調律した。
「ま、まさか?弦を切る事が犯人の目的だったと言うのか?」
「恐らくな・・」
「そんなバカな?演奏中のバイオリンの弦を狙撃するなんて絶対に不可能だ!」
「だが・・事実、弦は切られた。」
臨時の調律を終え、別の弦で演奏を再開するケルンスキー。それを見て敗北感に打ちのめされるシンプソン。
な・・?ケルンスキー・・一つ上のD線を緩めて演奏を続けるなんて・・ く、くそう・・
ゴルゴは、そんな演奏会場を夕陽を浴びながらゆっくりと去って行った・・。
『G線上のアリア』が哀しく響き渡って行く・・。
なんとな〜く、これもシナリオが改変されてるんだろうなあ・・多分。
でも弦が切れただけで狙撃って判断するかね?普通、思わないでしょ?
強引な理屈とも思ったけど・・シンプソンも、何かラストに違和感があるなあ・・。
今回は、何となく今ひとつな出来だったかな?
「ゴルゴに狙われていると知ったマフィアのボス。
ゴルゴの俊敏な動きを見破る為、銃を引き抜く瞬間を映像に収める。
そこに映されていたのは、神業とも呼べる動作(アクション)だった。
次回ゴルゴ13『動作(アクション)・24分の4』 ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」
次は、どうなるんだろうなあ・・面白いと良いのだけど?