『ゴルゴ13』 target.09 『 檻の中の眠り 』を視聴。

 

この話自体、かなり初期のエピソ−ドのせいか?ゴルゴのセリフが多いですね。

初期のゴルゴって意外と喋るので・・まあ喋らないとコミュニケーションが取れなかったでしょうが。

 

今回のゲストというか、もう一人の主役のブルーアイ・ザラスを演じているのが「小山力也」さん。

最近、よく耳にする声優さんの一人です。

「はじめの一歩」の鷹村守が印象的で豪放快活な役柄のイメージがありますね。

「蒼穹のファフナー」の第1話で亡くなった要誠一郎。要咲良の父ですが。

写真は、それからしょっちゅう出てきたので意外に印象が強く残ってますね。

 

署長のキッカースが「青野武」さん。ベテラン中のベテラン声優さんです。

青野さんとなると「宇宙戦艦ヤマト」の真田志郎が余りにも有名ですよね。

個性的な小悪党役も多いんですが、渋い役柄も多く、芸幅の広い方です。

お父さん的な穏やかな役柄も、こなしてる方ですしね。

私が好きな声優さんの一人です。私が知ってる中ですと・・

「銀河英雄伝説」のムライ中将とか。

「ドラゴンボール」のピッコロ大魔王と神様。

「北斗の拳」の海のリハク。

「宇宙戦士バルディオス(TV版)」のガットラー総統。

「ドラゴンクエスト・ダイの大冒険」の魔王ハドラー。

「忍者戦士飛影」のハザード長官。

「破裏拳ポリマー」の車錠探偵長。

「フルメタルパニックふもっふ」の大貫用務員。

この人はインパクト強かった。まあチェンソーを振り回す、キレたら怖〜い人でしたねえ。

主役を演じられてるのを見た事はないんですが、脇役では欠かせない方です。

 

で・・今回の話ですが・・

 

アラスカ・ブリストル湾に浮かぶ北刑務所に収容されたゴルゴ。

所長のキッカースの怒りを受けて死刑囚のための特別房に移されてしまう。

そこで死刑囚ザラスと出会うゴルゴ。

ゴルゴがただ者ではないと悟ったザラスは、共に脱獄を図る事を決める。

脱獄の為に必要な物を集めていくザラス。鉄壁の警備をかいくぐる為に彼らが選んだ方法とは・・・?

そこにはゴルゴの緻密な計画があった。

 

という事で、いきなりゴルゴの刑務所護送シーンからのスタート。

周りは全て海。獄舎という名の絶壁。脱出不可能と言われた此処に来た目的は?というのが今回の話ですね。

緻密な計画なあ?とか思わないでもないけど。

 

「BE HOPEFUL〜希望を持て」って死刑囚や無期懲役囚に言う言葉じゃないねえ?

署長の悪趣味極まりないのが、これだけで解るエピソードです。

サドッ気があるわな・・まあ小男っていうコンプレックスの裏返しな訳ですが。

ゴルゴに、そこを突かれて激怒してましたわな。

 

「昨日と明日の間には何も無い。何も起こりはしないんだ。nothing!この事を頭の中に叩き込んで置けぇ!」

「それが、あの希望を持てって事か?」

「此処へ入ってくるヤツの心理は不思議な反応を示す。 死ねと言えば逆に生に執着する。希望を持てと言えば諦める。」

「なるほど。ひねた小男の考えそうな事だ。」

「なあ?・・また、その言葉を口にしたら、その場で射殺してやるぞ?」

 

最初っから怒らせてるのは何かあるって言ってるようなもんですな。

新入りにしては貫禄ありすぎなのは役者が違いすぎだからでしょうな。

しかし・・看守のブルドックには苦笑しましたね。

近づいてきたマウスもミエミエに怪しすぎましたが・・。

 

「何だ?お前のその態度は?」

「それがどうかしたか?・・ブルドック。」

「なあにい?」

「ブルドックの分際で、偉そうに言うな。」

「舐めやがって・・おらああ・・ぐわあ?」

 

怒りの余り、警棒を持って殴りかかるブルドック看守。

それをかわしてゴルゴの右ストレートが炸裂したあ!

それに気付いた他の看守も、バッタバッタとちぎっては投げ、ちぎっては投げ。

役者が違いすぎますな・・これは。 署長が銃を持った警護の者とやってきて死刑と脅すが・・

 

「新入りの事だ。土下座して謝れば許してやろう。ここに膝まづいて頭を10回下げるんだ。」

「俺が頭を下げたからって、小男が大きくなるってもんじゃないぜ?」

 

・・いやまあ・・そりゃ怒るわね?背にコンプレックスあるヤツだし。で、無期懲役囚から死刑囚になったゴルゴでした。

西の特別房に映されたゴルゴの隣に居たのがザラス。ザラスはゴルゴに感服し、ゴルゴの言う通り脱獄を決意する。

ゴルゴの言われる通り道具を調達し、準備をすすめるザラス。グリス、靴下。

しかし解いた靴下にまぶして糸鋸の代用品を作る?凄い発想な気もしますね。

それを観察するマウス。案の定、署長のスパイだったわけですが・・何故かゴルゴの事を報告しなかったのは?

 

「よし!今夜、決行だ!」

 

しかし、格子の鉄棒って凄い肉厚なんですが、こんなに簡単に切れるの?

隠し持ってきたグリスを全身に塗って。

格子を開け、シーツで作ったロープで広場に下りた訳だけど・・あれで何故、見つからないんだかなあ?あれって、かなり長いよ?

 

「建物沿いに向こう側の雨どいまで突っ走る。いいな?」

「ああ。」

「次のライトが通り過ぎたら、このパイプを登るぞ?」

「・・ホ、ホントにライトに照らされても見つからないのか?」

「俺に遅れずに付いて来れさえすればな?・・来るぞ?」

 

上を通り過ぎるライト。雨どいに掴まり登り始めるゴルゴとザラス。だが?

 

「ラ、ライトが?」

「止まるな!急げ!・・ここだ!」

 

二つのライトが交差し、雨どいの二人を照らす。しかし何も起こらない。

 

「え?」

「モタモタするな。今のうちに急げ。」

 

屋上まで上りきった二人。

 

 

「・・どうしてだ?どうして、まともにライトに当たったのに、・・奴等は俺達に気付かなかったんだ?」

「ハレーションだ。」

「ハレーション・・って?車の対向車のヘッドライトが起こすアレか?」

「そうだ。ハレーションの中に入った物体は、光源体側からは絶対に見えない。

 5階の処が、丁度その角度に入っている。だから、あの雨どいを登ったんだ。」

「・・オメエってヤツは、全くスゲエヤツだぜ。」

「さて・・水風呂に入るとするか?」

 

ここへ現れるマウス。

自分も連れて行ってくれと懇願するが、その後ろから銃を持ったキッカース署長と看守のブルドックが?

ゴルゴを逃がそうと署長を押さえるマウスが腹を撃たれる。

その隙を突き、ゴルゴが署長を殴り飛ばし、署長は外へと落下してしまう。

ブルドックもザラスに殴り飛ばされ、二人は海へと飛び込む。

それを追う巡視艇を奪い、二人は脱走に成功するのだった。

そして翌朝、海岸に着いた二人は、ゴルゴの用意していた服に着替えた。

 

「・・初めから脱獄する気でいたのか?服も用意してるんだから、大したもんだ。

 凄えな?そんなもんまで用意してたのかよ?そうか?追って来る看守達と遣り合う事を想定してた訳だな?」

 

M16を組み立てるゴルゴ。振り向くと銃を構え、徐にザラスに向ける。

 

「え?お、お前?ま、まさか?」

 

ズキュ〜ン!弾丸がザラスの腹部を貫く。

 

「お前が死刑になるまで待てないヤツがいるんだ。」

「・・くそ・・奴等、俺が死ぬ前に・・喋るとでも・・思ったのかあ?名前を・・名前を教えろよお?」

「・・俺の名は・・ゴルゴ13。」

「・・そうか・・お前が・・ゴルゴか。」

 

ズキュ〜ン!2発目の銃声が鳴り響き・・ザラスは死んだ。悠然と去って行くゴルゴであった・・。

 

って話だった訳ですが・・こんなに上手く脱獄出来るもんかなあ?とかいう突っ込みが、多そうですね〜。

署長に関しても十二分に調べていたって事でしょうが。

署長のコンプレックスを、あそこまで貶せば、署長の心理的な部分を刺激し、

どうしても自分の手で甚振り、泣き叫んで命乞いさせたくなるでしょうし。

そういった署長の心理を計算に入れてたってのはいいとしてもですよ?

ああも上手くザラスの隣の房になったっていうのが・・この辺りは依頼者が何かした可能性もありますね。

看守を取り込んで、房を隣にするように仕組んだとか。

原作でも呆気ないエピソードの一つなので、どうするんだろな?と。

意外に纏まってましたが、今回は私的には今ひとつだったかな。

でもキッカース署長が、いい味でてましたからね。

声優さんによって、かなり変わるだろうなあ?まあ、今回はこんなものでしょ。

 

 

「護送中の麻薬組織の帝王を狙撃したゴルゴ13。しかし、そこにはマフィアの陰謀が蠢いていた。

 彼等の狙いとは?依頼人の裏切りに、ゴルゴは制裁を下す!

 次回ゴルゴ13『帰ってきた標的(ターゲット)』 ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」

 

ええと・・聞いた事はあるんだけど、思い出せないのが・・記憶力が落ちたなあ・・と実感する今日この頃^^;

 

 

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