ゴルゴ13を狙い撃つぜぇ!ロックオンは二度死ぬ!?『ゴルゴ13』target.11『デッド・アングル』視聴。
いやいや・・今回は参りました、ホントに。カッツ・ドーベル役が、ロックオン・三木眞一郎さんとは?
これはもう中々の配役の妙ですねえ〜。カッツのセリフが多い分、つい見入ってしまいました〜。
カッコいいぞ、ロックオン〜(違うって^^;)
三木眞一郎さんといえば「ガンダム00」のロックオン・ストラトスでしょうね。
あれほどインパクトのある役は、そうそう無かったように思います。
他に「頭文字D」の藤原拓海が印象的かな。実際、AE86トレノに乗ってるそうだし・・ハチゴで無いのがミソね^^
それと「ポケットモンスター」のロケット団、コジロー。
コジローって長いけど、いい味だしてるよね。最近はポケモン見てないけれど。
ムサシを演じてる林原めぐみさんと、ニャースの犬山犬子さんとのボケ突っ込みが見てて良いですね。
あと「フルメタル・パニックふもっふ」のクルツ・ウェーバー。
クルツはインパクト強かったなあ・・あの露天風呂。
あの執念は男として・・う〜ん・・見習ったら人間、終わりだろ〜な〜^^;
「女神の来日(温泉編)」は、男なら必見です。抱腹絶倒間違いなし!女性は・・呆れるかな?
「仮面ライダー電王」のジークの声もしてたっけ。他にも出演作が多数の人気声優さんですね。
で、今回の話ですが・・
CIAと国防総省が、ゴルゴにヨルダン国王特使マハダ殺害依頼の情報を得た国務省は、
天才狙撃者カッツ・ドーベルを使ったゴルゴ抹殺計画を企てる。
マハダ殺害の為、J・F・ケネディ国際空港に現れるゴルゴを待ち受けるカッツ。
彼はゴルゴ狙撃のために計算尽くめの作戦を用意していた。
果たしてゴルゴは、この罠を打ち砕くことができるのであろうか!?
ってあらすじですが・・依頼主がCIAと国防総省。
敵が国務省。まあ言ってみれば、内輪揉めみたいなもんですが・・勢力争いっていうか。
国務省のスミス次官に呼ばれ、訪れる天才狙撃者カッツ。
「カッツ・ドーベルです。」
「・・若いな?」
「し、しかし次官。彼は腕も実績も確かです。
何しろ19歳でライフル競技射撃の世界記録を出し、もしオリンピックに出ていれば金メダル間違い無しと・・」
「相手は単なる的じゃない!」
「ゴルゴ13だろ?」
「え?」
「ど、どうしてそれを・・」
「オレは、世界中の諜報機関のデータベースを自由に見られる。依頼主はCIAと国防総省。
ターゲットは、ヨルダン国王特使バイール・マハダ。日時は、3日後の6月1日15時ちょうど。
場所は、ニューヨーク、ジョン・F・ケネディ国際空港。
マハダは特別機で到着後、VIP専用のヘリポートに待機しているヘリまで徒歩で移動。
移動に要する時間は長くて1分。ヤツは、その1分の間に・・マハダを狙撃する。」
「・・解った。確かにターゲットはゴルゴ13だ。だが、何時でも何処でも良いという訳ではないぞ?」
「ゴルゴが、マハダを撃つ瞬間を狙えと言うんだろ?」
「・・何故、それを?」
「ヤツを殺った時、万一丸腰だったら、国務省として・・取り返しの付かないミスを犯す事になる。
だから、ゴルゴが必ず銃を所持し、マハダ特使を狙っていたという状況証拠が必要と言う事さ。」
「・・その通りだ。だがヤツが何処から狙うかまでは解らぬぞ?」
「解るさぁ・・簡単だ。」
「・・簡単?」
スミスの机のPCを操作し始めるカッツ。スミスは自分のパスワードをアッサリ入力するカッツに驚きを隠せない。
「わ、わしのパスワードを・・どうして?」
「へっ・・気にするな。オレは大統領のパスワードも知ってんだ。
・・マハドは特別機で到着後、ヘリポートまで歩く。
そこを狙えるビルは、この4つだが・・、まず・・ターゲットに一番近いこのビルは余りに近すぎる。
例え狙撃に成功しても、すぐに発見されるだろう。
それにゴルゴ程の腕のスナイパーが、こんな処から狙うとは考えられない。
次に、このビル。このビルは窓も屋上も無い。このビルから狙撃するのは不可能だ。
・・となると残るは、この貨物センタービルと、管制塔ビルだ。」
「ヤツは、この二つのビルの・・どっちから狙うと言うんだ?」
「ヤツは常にメインの狙撃場所の他に、万が一に備えてサブを準備している。」
「・・ではやはり、この2箇所。」
「・・面白いモノを見せてやるよ。」
カッツはスミスと部下のカーターと共に、ヘリでジョン・F・ケネディ空港へ。まず貨物センタービルへと向う。その一室で・・
「・・ここからならマハダが特別機から移動するのを正面から狙える。
動くターゲットを狙撃するのに、最高の場所だ。身を隠す処も幾らでもある。」
カッツは、窓後方に置いてある貨物箱をチェックし始め、何かを見つける。
「何だ?」
「あ・・こ、これは?」
「面白いだろ?」
「・・ゴルゴ13のライフルか?」
「マハダ特使が到着する6月1日は、通常の数倍は警備が厳しくなる。
そんな空港へ銃を持ち込む事は、如何にゴルゴ13といえど不可能だからな。
だから・・事前にパーツに分解して、狙撃ポイントに配置しておく。オレでも、この仕事を引き受けたら、この手を使うな。」
「で・・もう一つの狙撃場所は?」
「航空管制塔真下の監視装置ルーム。通称GNCルーム。」
そこにもM16の部品が隠されていた。
「おお・・」
「簡単だって言ったろ?そして、このGNCルームの窓からでもヘリポートが見渡せるんだよ。」
「しかし、いくら此処が機材室だと言っても、この管制塔ビルは人の出入りが多い。」
「やはり狙撃ポイントは貨物センタービルの方じゃないのか?」
「さあ・・それは、どうかな?」
「この位置からなら・・ゴルゴ13が、どちらに現れても確実に仕留める事が出来る。
しかも、この位置はヤツのレンジの外だ。
もし万が一、ヤツがオレに気付いたとしても、その時・・ヤツは、もうオレの弾を喰らってる。」
「もし、あの格納庫の上にヤツが現れたらどうだ?キミの姿はヤツから丸見えだぞ?」
「あそこにゴルゴ13が現れる事は100%無い。」
「諜報の世界に100%など有り得ない。」
「在りうるさ。確かに、あの格納庫の上からならオレをレンジに捕える事は出来る。
だが、あの上からでは管制塔ビルに遮られてターゲットを見る事は出来ないんだ。」
「なるほど。」
「つまり・・いずれにしても、あの2箇所以外に狙撃ポイントは有り得ないのさ。」
さあ・・やって来い!ゴルゴ13!
絶対的な自信を示すカッツ。そしてゴルゴが動き始める。
そして当日・・空港ホテルからタクシーで空港へ向うのであった。
空港管制塔で待機するスミス達。そこへCIAのロバートと国防総省のスコットが現れる。
そして・・姿を見せたゴルゴ。警備員に身体チェックをさせるも武器は不携帯。
妙な人形を持っていたが・・ゴルゴの尾行を始める国務省員達。
ミエミエの腹芸を演じるスミスとロバート。
「ヤツラめ・・ぬけぬけと。
何としてでもマハダ暗殺を阻止するんだ!そしてヤツラの目の前で、ゴルゴ13を仕留めてやる!」
スミスはSWATを手配させ、万全を期する事にした。
「カッツ、聞こえるか?ゴルゴ13が現れた。今、尾行中だ。
あと25分でマハダ特使の乗った特別機が着く。そちらの準備はどうだ?」
「了解!こっちは30分前から準備は出来てる。」
貨物センタービル・・GNCルーム。さあ・・何時でもいいぞ?来い!ゴルゴ13!
その頃、ゴルゴは空港内を動き回っていた。
尾行を続ける国務省員達。貨物センタービルへと向っているのか?
「?動いたか?」
「ゴルゴ13は貨物センタービルに向った。もう特別機が着く時間だ。どうやらGNCルームの方がサブだったようだな。」
「その動きはフェイントだ。飽くまでメインはGNCルームの方だ・・来た。」
特別機が到着する。弾丸を銃に込めるカッツ。
来い!ゴルゴ13!もうすぐ、お前の伝説が終わる!
貨物センタービルに入ると中で走り始めるゴルゴ。
慌てて追う尾行者達。ゴルゴは持っていた人形をゴミ箱へ。
そして尾行者達を待ち受けるゴルゴ。顔を背ける尾行者達。
その刹那・・ゴミ箱が爆発し、凄まじい煙が発生した。
その隙に姿を消すゴルゴであった。そして15時・・特別機が着陸する。
「貨物センタービルで見失ったぁ? 大丈夫だ。ヤツの行き先はGNCルームだ。」
ムダな事は止めろ、ゴルゴ13。お前の動きは、お見通しだ。
「ゴ、ゴルゴ13が格納庫に入って行くのを発見!」
「何?格納庫だと?」
どうした?ゴルゴ・・あと1分だぞ?
「何ぃ?ヤツが格納庫に入ったぁ?武器は?」
「丸腰だ。格納庫の何処かに隠しているんだろう。」
「そんな筈はない。格納庫からじゃマハダは狙えないんだ!」
「現にヤツは、そこに居る。とにかくヤツが現れたら何としても止めるんだ!」
どうしたんだ?ゴルゴ13!マハダがヘリに乗ってしまうぞ?
それに・・格納庫とは、どういう事だ?何を考えている?ゴルゴ13?
・・俺を狙っているというのか?・・上等だ!
格納庫に隠した第三の銃を組み立て、走るゴルゴ。
その時、マハダは既にヘリに乗り込もうとしていた。ゴルゴの狙いは何処にあるのか?
格納庫の階段を駆け上がるゴルゴ。飛び立つヘリ。カッツはスコープの距離を必死に合わせる。
格納庫まで・・80m・・来やがった!・・良し!間に合った!
「来い!ゴルゴ13!!」
格納庫の天井屋根上に照準を合わせるカッツ。そこへ・・走りながら現れるゴルゴ。
ゴルゴを撃つカッツ・・だが当たらず、逆に返り討ちに合う。
そしてカッツ後方に待機していたSWATの狙撃隊員の銃撃がゴルゴを狙うも、
カッツが壁になってしまい、カッツを背中から・・その隙にゴルゴは壁の影に移動し・・ヘリを狙撃!
ズガ〜ン!ヘリは大爆発して果てた。
国務省のスミスが怒りの余り、CIAのロバートを睨むが?
「スミス君・・残念だ。ゴルゴ13は、やはり不可能を可能にする男だったようだな?では我々は失礼するよ?」
「ぐう・・やはり100%など有り得なかったか!」
「ゴルゴ13は・・どうしますか?」
「我々の作戦は失敗した。 あとは空港公安に任せておけ。我々も引き上げるぞ。」
「はっ。」
虫の息で、カッツはヘリの爆発する音を聞いていた・・
はっ・・やられたようだな・・ヘリ・・貨物センタービルと管制塔の隙間を通過する一瞬を・・狙ったのか・・
その空間を狙うとは・・オレの・・完敗だぁ・・コイツは・・ターゲットの狙い撃ちでは・・抜群の精度を見せるが・・
予測の付かない接近戦では・・M16の・・餌食だ・・グフッ・・グハッ・・今度からは参考にさせて貰うぜ・・ぐ・・ダメ・・か・・
ライフルを抱えながら息絶えるカッツ。炎上するヘリ。
そしてゴルゴはマンホールから脱出し、ゆっくりと空港を後にするのだった。
って話でしたが、原作と比べてイヤミな男な筈のカッツが、意外にカッコ良く見えたのは、きっと私の欲目でしょうねえ。
やはり演じられる声優さん次第って事かもしれません。私的には、ちょっと当り〜なツボに嵌ったカッツでした。
原作ではカッツってエラくイヤミな男だった記憶があるのですが・・
何故、殺された断末魔の場面でジーンと来るのやら・・う〜ん。このカッツは原作より私には良かったなあ。
しかし描写の問題でしょうが、全く見えない状況下でのヘリ狙撃って可能なの?
鉄鋼弾か何かを使っていたにしろ、あっさりと見えないヘリの、しかも燃料タンク?を一発で撃ち抜いたゴルゴには感歎するしかありません。
不可能を可能にする男の面目躍如といった処でしょうか。
にしても現実感が全く無い狙撃だなあ・・流石はゴルゴ13。
しかし今回はカッツとスミスばっか、喋ってましたしね〜。
特にゴルゴのセリフが少ない回かも・・確か冒頭での依頼のスタジアムで、
「ここならスナイパーを配置されてもすぐ解る」
「話を聞こう」
「空港内?何故?」
タイトル直後、空港に入る時警備員が「冷えるね?」と言った時、
「ああ・・」
タクシーに乗る時
「空港まで」
後半だと・・ボディチェックの時の人形を尋ねられた時、
「取引先の子供に貰ったんだ。」
ヘリ射撃シーンの
「ふ〜。」
・・多分、これだけだと思います^^; さて・・次回ですが・・
「アメフト・スター選手が試合中に狙撃された。現場に居合わせた老刑事。
彼はハイテク捜査から離れ、ひとりゴルゴに近づく。
研ぎ澄まされた、この男の勘は、ゴルゴを捕える事が出来るのか?
次回ゴルゴ13『 TOUCH DOWN 』 ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」
次回、老刑事の声を誰が演じるかによって面白いかどうか決まりそうな予感。