嵐の海で出会った魂が呼び合う運命の男と女  『 ゴルゴ13 』  target.15  『 海へ向かうエバ 』を視聴。

 

今回は結構、意見が分かれそうな気もするなあ。個人的には、私が好みなストーリーの流れでした。

前回同様、ゴルゴとプロの殺し屋ですが・・今回はヒロイン・エバの内面を描くって感じでしたね〜。

ラストは、なんとなくジ〜ンとしてしまいました。夕陽の使い方が上手かったな〜。

 

今回のヒロイン、エバ・クルーグマンを演ずるは・・「田中敦子」さん〜。

佐藤刑事だ〜〜^^草薙素子少佐だ〜〜〜〜〜^^ 

私、この方って大好きなんですよね。やはり、この方は「名探偵コナン」の佐藤刑事が、私には一番印象深いですね〜。

高木刑事との絡み話「本庁の刑事恋物語」シリーズは、コナンでも秀逸の一つです。

でも「攻殻機動隊」の草薙素子少佐の方がインパクトが強い方のほうが多いかな?

「公安9課」の現場リーダーみたいな方で愛称が「少佐」。全身を義体化した女性サイボーグでしたね。カッコ良いです。冷静沈着で。

全話をまだ見た訳じゃなく、数話だけなんで・・時間を作って何れ全話見ようとは思ってますが・・なかなか^^;

 

他には劇場版「金田一少年の事件簿2殺戮のディープブルー」の藍沢由理恵とか、

劇場版「WXV機動警察パトレイバー」の岬冴子なんかもありますね。

確か漫画だと西脇冴子だった記憶がありますが、まさかこれをアニメ化〜?って思ったのを思い出します。生物兵器話ですしね。

キャラデザ的には原作が好みなんですが、声で関係なくOK(おいおい^^;)。とにかく特車2課の影の薄〜い作品でしたね〜。

 

「魔法戦隊マジレンジャー」は豪華声優陣でしたが、ゴーゴン役をしてましたっけ。

 

洋画やTVドラマの吹き替えも多い方ですが、ジェニファー・ロペスとかニコール・キッドマンとかしてた記憶があるかな〜。

記憶違いかもしれませんが「トゥームレイダー」アンジェリーナ・ジョリーも?

 

船長役が「阪 脩」さん。読み名は(さか おさむ)。私が2〜3年前まで、ずっと(はん)だと思ってたってのは内緒です(苦笑)。

また渋い声の方をお使いになるもんです。

すぐに私が思い浮かぶ印象的な役となると「機動警察パトレイバー」の榊清太郎・特車二課整備班長でしょうね〜。

あんなにも濃いマッドエンジニアを見事に演じ切ってくれましたし。

「俺の若ぇ頃にはなあ?」が口癖で「整備の神様」「レイバー隊の闇将軍」の異名あり。

他に「攻殻機動隊」荒巻大輔・公安9課課長とか

「宇宙戦艦ヤマト」のゲールとか。ゲールはドメルの副官でしたが、小心者ってのを上手く演じてられましたね。

あと「さらば宇宙戦艦ヤマト」のゴーランド提督とか。

「ブラックジャック」の恩師、本間丈太郎とか。

 

最近では「舞-乙HiME 0〜S.ifr」のスミスかな。あれって実に上手かった。

とにかく渋い役が多くて悪党から良いおっさん?まで芸幅の広い方ですね。

特撮でもウルトラマンシリーズや仮面ライダーシリーズで多く吹き替えされてます。

宇宙人とか怪人とかの。仮面ライダーXだとゴッド総司令だったですね。好きな声の一人・・って、何人居るのやら?^^;

 

仲介屋グランパは「有川博」さん。

TVアニメとなると殆ど印象が無い方なので、正直驚きました。この方ってTVドラマで結構、出演なさってますよね。

必殺シリーズとか刑事モノとか時代劇モノとか踊る大捜査線でも見たっけなあ。悪役っぽい役が近年では多い気がします。

変り種では「超獣戦隊ギンガマン」の長老オーギとか・・何とマニアックな^^;

洋画吹き替えだと「ダイハード」のハンス・グルーバーとか印象に残ってます。

洋画は結構、多くの作品で吹き替えの多い方なんですけどね。

 

さて、今回の話ですが・・

 

女殺し屋エバは3年半前、豪華客船の中でゴルゴと出会った。

二人は一夜を共にする。エバはそれ以来ゴルゴの事を忘れられないでいた。

一方ゴルゴの元に、ニューヨーク・マフィアから殺しの依頼が舞い込む。ターゲットの写真を渡され、一瞬息を呑むゴルゴ。

そこに写っていたのは、エバの姿。モナコのカジノで再会した二人の運命とは?

 

というあらすじですが・・本編を紹介しましょうか。

 

 

雲の上を飛ぶ飛行機・・一人の女性が、目を覚まし、時計で時間を確認する。

そして席を立つ際、胸のペンダントから隠し針のようなものを取り出す。

その前の斜め前の席にはニューヨーク・マフィアの幹部が・・。

席を離れ、右手を前席の背もたれに触る素振りで男の後頭部を針で刺す!

そして何事も無かったかのように、トイレへと去って行く。

その少し後、俯いてしまう男。女はトイレで隠し針を奇麗にし、ペンダントへと戻す。

その頃、座席では大騒ぎになっていた。先程の男は、脈が止まっていたのだ。

慌てるマフィア達の姿を横目に見る女・・暗殺者エバ。

 

後日・・パリ。殺しの仲介屋グランパと話すエバの姿があった。

 

「相変わらず見事な腕だな?・・エバ。殺しのプロはたくさんいるが、一流と呼ばれるのは・・ほんの一握りだ。

 証拠を残さないどころか、それが殺しである事すら判らせない。そんなテクニックを持っているのは・・お前ひとりだ。

 だが・・それが仇(あだ)になる事もある。ニューヨーク・マフィアが、お前を探している。

 あんな殺しが出来るのは、お前しかいないという情報を掴んだらしい。」

「光栄だわ。ニューヨークのマフィアにまで名前が売れたなんて。」

「エバ・・ほとぼりが冷めるまで、暫く身を隠した方が良い。」

「その必要は無いわ。私を消せるようなプロが相手としたら・・何処に隠れてもムダだもの。」

「ふふ・・そんなヤツはいないって事か。大した自信だな?エバ。」

「次に依頼を受ける時は、もっと報酬を上げて貰おうかしら?」

「・・お前を見ていると、ある男の事を思い出す。その男も、お前と同じ殺しのプロだ。

 感情に流されず、まるで機械のように確実に仕事を成し遂げる。ゴルゴ13・・その男は、そう呼ばれている。」

「え・・?」

 

立ち去ろうとして、一瞬、驚きの表情を隠せないエバ。

 

「知っているのか?」

「・・いいえ。名前は聞いた事があるけど・・。」

「何処か、お前と良く似ている。同じ匂いを感じる。」

 

ペンダントを左手で弄るエバ。見つめる瞳の先にエバは何を思うのか?

 

OPENING。

 

ニューヨークマフィア幹部会はゴルゴへエバの抹殺を依頼しようと部下を派遣した。

待ち合わせ場所にはゴルゴが待っていた。

依頼のターゲット写真を見せるマフィア。ゴルゴは写真を見て、名前を呟く。

 

「・・エバ・クルーグマン。」

「ご存知なのですか?この女を?」

「いや・・話を続けてくれ。」

 

夜空には三日月が儚げに映っていた・・。

数日後、モナコのカジノで飲んでいたエバは、偶然ゴルゴに気付く。

 

「・・やっぱり貴方。」

「やあ・・。」

「また、お会いするとは・・思わなかったわ。」

「再会を祝して・・あれから何年になるかしら?」

「3年と・・6ケ月だ。」

「えっ?・・有難う。ずっと覚えてくれていたのね?私の事・・。そう・・正確には3年6ケ月と15日よ。」

 

遠い目で昔を思い出すエバ。それを鋭い目で見つめるゴルゴ。その日・・二人は豪華客船に乗っていた。

ゴルゴはデッキで海を眺めていて、ふと、ある女性に気付いた・・エバだった。

血が引き合うのか?同属の匂いを嗅ぎつけたのか?それとも・・?

エバの金髪が海風に靡いていた。エバもゴルゴに気付く。何かを予感させるように。

 

ある夜・・外の海は風が強くなり、荒れ始めていた。

エバは船のバーに酒を飲みに来ると、カウンターのゴルゴに気付いた。

その隣に座りバーテンにギムレットをオーダーするエバ。飲み始めた矢先、騒ぎが発生する。

船に時限爆弾が仕掛けられているというのだ。客達は真相を聞きだそうと、船長に確認しようと混乱しはじめる。

だがエバとゴルゴは、慌てる素振りさえ見せていなかった。

 

「この船に時限爆弾が仕掛けられているかも知れないんですって。」

「・・らしいな。」

「皆と一緒に船長室へ行かないんですか?・・ごめんなさい。騒いでも仕方が無いわね。」

「・・君は?」

「私もそう。こんな海の上ですもの。成るようにしかならないわ。」

 

その時、後ろが騒がしくなる。船長が客達に説明しはじめたのだ。

何でもリスボンの警察当局から入った緊急通信によると、リスボンで降りた乗客の一人が時限爆弾を仕掛けたと通報してきたらしいのだ。

船内捜索の為に協力を要請するものの、船長に詰め寄る客達。そこへ爆弾が仕掛けた男が自殺したとの急報が入る。

死んだ男はロンドン爆破テロの容疑者らしく、客達は船が沈むとパニックになる。救命ボートで船から脱出させろと詰め寄る。

だが外の海は、既に波が高く大荒れの天候になっていた。船長の説得も聞かず、客達は慌てて船から脱出しようと混乱しつつあった。

それを冷たい目で見つめるエバ・・そして冷静なゴルゴ。

 

前半終了。

 

大荒れの海に次々に降ろされる救命ボート。波に煽られそうになる。

それと平行し時限爆弾の捜索に必死な船長以下船員達。

そして・・慌てて身支度するバーテンが、酒を飲むゴルゴとエバに尋ねる。

 

「お。お客さん達・・船を離れないんですか?」

「荒れている海にボートを漕ぎ出すのと、時限爆弾を抱えて船に残るのと・・大して代わりはない。」

「・・私も、そう思うわ。

 どっちを選んだとしても、同じくらい危険な事に代わりはないもの。・・私達も、爆弾探しくらいお手伝いしましょうか。」

 

その時、客室B6号で時限爆弾が発見されたとの知らせが。席を立つゴルゴ。

客室には巨大な時限爆弾が設置されていた。徐々に進むタイマーが恐怖を煽る。

残り時間は10分30秒。爆発物を取り扱える船員はいない・・その窮地にゴルゴが現れた。

 

「・・俺がやってみよう。」

「失礼ですが、爆弾処理の経験は?」

「・・そんなものはない。」

「ええ?」

 

タイマーは既に10分を切った。ナイフを取り出すゴルゴ。

 

「あと10分・・やってみるしかないだろう。」

「しかし・・」

「みんな出て行ってくれ。」

「判りました・・お願いします。」

 

爆弾解体を始めるゴルゴ。船長達は部屋から出て行く。

ナイフの切っ先を器用にドライバーの如く使って解体を進めてゆく。ふとゴルゴが横を見るとエバが酒を片手に立っていた。

 

「・・何故、出て行かないんだ?」

「もし失敗した時、一人ぐらい道連れがいないと寂しいと思って・・。」

 

見詰め合う二人。冷徹で冷静沈着なプロの目。黙ってゴルゴは作業を進める。ギムレットを口に含むエバ。

汗もかかず、冷静に処理を続けるゴルゴ。あと2分を切った・・焦る廊下で待機する船長達。

そして部屋のドアが開いた。出て来たのはエバ。彼女に駆け寄る船長達。

 

「どうなりました?」

「もう大丈夫よ。」

「本当ですか?」

 

そしてゴルゴも部屋から出て来ると、黙って去って行った。

部屋を確認に入ると爆弾は停止していた・・残り1分2秒。止まってる事を喜ぶ船員達。

外の荒れた海に下りた客達の回収のため汽笛を鳴らし、急ぎ救出指示する船長。潤んだ瞳でゴルゴを見つめるエバ。

 

「私・・自分と同じ匂いを持った男に逢ったのは・・初めてなの。」

 

荒れた外の海で救出作業が進められる中、ゴルゴとエバは情事に溺れていた。

そして・・今、二人は同じベッドで情事の後のまどろみの中にあった。

 

「・・あの時の汽笛の音・・今でも耳に残っているわ・・。同じ人種が二人。お互い名前を聞かなかったわね。」

 

ベッドから出て着替え始めるゴルゴ。

 

「でも・・偶然また、再会できて嬉しかったわ。」

「いや・・偶然じゃない。」

「えっ?」

 

タキシードに着替え終わるゴルゴはエバを見つめる。何かに気付くエバ。部屋を出て行くゴルゴは・・

 

「あ・・」

「じゃあな・・エバ・・。」

「私の・・名前を・・」

 

 さようなら・・私の男・・さようなら・・ゴルゴ13・・。

 

全てを察したエバは、心の中でゴルゴへの別れを告げるのであった。

ゴルゴも、また・・きっと別れに来たのだと・・彼女には判っていたのだ。

後日、エバは仲介屋グランパの下へ仕事を休む旨を伝える。

 

「仕事を休みたい?」

「ええ・・」

「そりゃ構わないが・・どうしたんだ?急に。何かあったのか?」

「別に・・」

「それならいいが・・。」

「・・これはキャンセル料といっては何だけど、今までお世話になったお礼よ。受け取って頂戴。」

「エバ・・」

「それでは・・私は、これで。」

「待て!この仕事を・・止めるつもりなのか?」

「・・失礼・・。」

 

何も言わず、その場を立ち去るエバ。

帰り道・・歩きながら隠し針凶器のペンダントを下水道へ棄てるエバ。暗殺者エバは・・この瞬間・・消えたのだった。

 

故郷の田舎の島に戻ったエバは、まるで懐かしさを確認するかのように歩いた。

子供の縄跳びに夢中になりながら・・夕方・・網の補修をしていた猟師の祖父?の下へ挨拶に赴く。

立ち寄っただけと・・遠くへ旅立つと告げて。沈み行く夕陽が物悲しさを語っていた。

 

その夕陽に向けてモーターボートを走らせ、沖へ向うエバ。何処へ向おうというのか?

その刹那・・ ズキュ〜ン!ビシッ!一発の銃弾がエバとモーターボートのフロントガラスを貫く。

ハンドルに身を傾けながら口から血を流し絶命したエバ。

だが・・何故か撃たれたエバの顔には笑みがあった。

撃たれたエバを乗せて夕陽に向って疾走するモーターボート。

それを、ゴルゴのスコープが捉えて・・フェードアウト。

 

ENDING。

 

というお話でした。 何とも言えず・・私的には良い話でしたね〜。

撃ったゴルゴの姿を見せず、スコープのみってのが何とも渋い。

全てを判った二人の哀しい別れ・・何となくジ〜ンと、きてしまいました。

 

しかしまあ方法が無いとはいえ、素人?に爆弾解体を任せる船長も凄いわね^^;

残り時間が無かったのは確かですが・・でもゴルゴに睨まれると誰しも同じかな?逆らえなかったでしょうしね〜。

汗もかかずに冷静沈着、黙々と作業を続ける。ゴルゴって爆弾処理に向いた性格なのは確かですね・・逆説的に^^;

ゴルゴ13とエバ・クルーグマン・・互いの魂が呼び合う、ただの男と女・・って処でしょうね〜。

何時、敵になるか判らないプロ同士。

名乗らずとも二人共に相手の素性を知っていたというところが、如何にもプロではありますが、そこもモノ哀しい話ですよね。

 

さて・・次回ですが?

 

 

「仮面の男ミハイルに、婚約者の女刑事を殺された同僚の男。復讐の為、ミハイル殺害をゴルゴに依頼。

 ゴルゴは一人アジトに乗り込むが?奇跡を起こす男の影に死神が迫る。 

 次回ゴルゴ13『死臭の聖者』 ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」

 

私が、久しぶりに原作を持ってるエピソードですね。ゴルゴって原作量が多いから(苦笑)。

ロシアマフィアのドン、仮面の男ミハイルを、TVでどう表現するのか?

この話は、宗教って怖いな〜ってのを実感出来た話でもあります。

予告を見る限りでは、刑事トミーの顔が良くなって、刑事カレンの顔が少し^^;

カレンって美人だったんだけど・・う〜ん?少し嫌な予感もしますが・・。

個人的にもトミーの心情って理解しやすいですしね。でも原作だとトミーとカレンって同僚であって婚約者じゃないんだけど?

物語前半は、この辺りが中心でゴルゴの出番は後半でしょうが・・問題はラストだろうなあ・・

原作では不満な終わり方だったので、どうなるかな?ではまた。

 

 

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