伝説のスナイパーVS女スナイパー 『 ゴルゴ13 』 Target.24 『 サンタ・アナ 』を視聴。
最近・・既に、ゴルゴ13の感想っていうより、ストーリーダイジェスト化してる感じですが・・まあ良いか^^;
なかなか今回も面白かったですね〜。
前回も良かったですが、今回も結構、嵌って見れました。妖艶な魅力のブリギッダが秀逸でしたね〜。
その血塗れブリギッダを演じてるのが「深見梨加」さん。
この方の名前は結構、見覚えがあるんですが、役名がどうも思い浮かびません^^;
「名探偵コナン」「金田一少年の事件簿」なんかでゲストでは出てましたが・・レギュラーのは・・多分、見てないんでしょう。
低めの良い声質な方ですね。「県立地球防衛軍」で見た気がするんですが・・。
「名探偵コナン瞳の中の暗殺者」の仁野環さんは記憶に残ってますね。
ICPOデュボアの「城山堅」さん、
その部下アランの「平野俊隆」さん、
仲介屋ビットリオの「坪井智浩」さん・・・・全員知らん^^;
名前だけは何回か見掛けた事があるんですが、印象が薄いなあ・・どうにも。
今回のあらすじですが・・
ICPO(インターポール)では増え続けるテロリスト達を一気に始末する為、「テロリスト相殺作戦」の展開を決定する。
その中で軸に選ばれたのが女狙撃者・血塗れブリギッダ。
何も知らない彼女は、既に何人ものターゲットである暗殺者達を始末していた。
そして次に彼女へ舞い込んだのは、ゴルゴ13殺害の依頼であった。
ブリギッダはゴルゴを罠に嵌めようと妖艶な肉体を武器に画策し暗躍する。
サンタ・アナに風が吹き込んだ時、スナイパー同士の戦いが始まる!
本編
モロッコ王国。アフリカ・・砂漠の国。
サハラ・アラブ民主共和国とアルジェリア、セウタ・メリリャに接し、大西洋と地中海に面しているアフリカ唯一のアフリカ連合未加盟国家。
今日も砂漠にシロッコが吹く・・そこに一人の女性が訪れていた。ホテルに入り、ボーイに部屋へと案内されると、窓から外を見て・・
「良い景色ね。砂漠が海のようだわ。」
「どうも有難うございます。この部屋からの眺めは絶景です。ですが今はシロッコが吹きますから、窓はお開けにならないで下さい。」
「シロッコ?」
「地中海からの南風を、そう呼ぶんです。
砂漠から砂を運んでくるので・・なかなか厄介なんです。風に舞った砂で、眼を傷めてしまいますから。」
「そう・・ありがとう。」
「では・・どうぞ、ごゆっくり。」
ドアを閉め、部屋を出て行くボーイ。
その後、彼女がケースを開けると・・そこにあるのは狙撃銃だった。
銃を組み立て、窓を開けると銃を構える女。そのスコープには・・オレンジを買い求めるターゲットが映っていた。
一撃で標的を仕留める女・・彼女の名は、血塗れブリギッダ。
そして・・この暗殺の裏で蠢く影があった。
実は、この暗殺の裏にはインターポールの策謀が隠されていたのだった。主要メンバーを集め、説明するデュボア。
「近年、増加の一途を辿るテロリズムの現状から・・我々インターポールは、今回・・新たなテロ対策措置法を講じる事にした。
今日、諸君に集まって貰ったのは・・そのためだ。
しかし我々は直接、手を下す事なくテロリスト自身に動いてもらう。つまり・・テロリスト同士の相殺だ・・これを見てくれ。
この女は、昨年ヨーロッパで起こったテロの幾つかに関わったと言われているドイツの女スナイパー、血塗れブリギッダ。
このブリギッダを軸に、相殺作戦を展開する。ブリギッダとの間には仲介人を入れてある。
その為、依頼主が我々であるということは絶対に判らない。
既にブリギッダは二人、片付けた。これで今後の見通しが立ったと見て、この作戦を正式にスタートさせる。」
「・・で、次のターゲットは?」
「・・この男だ。」
メンバーは驚きを隠せなかった。そこに映し出されたのは・・ゴルゴの写真だった。
OPENING。
ブリギッダは、とある射撃場で射撃練習をしていた。全て的の脳天を撃ち抜いて。拍手しながら話しかけるビットリオ。
「お見事・・」
「遅かったわね。」
「仕方ねえだろ?何せ相手が相手だからな・・まだ充血してるな。」
「大丈夫よ。」
「気をつけてくれよ。スナイパーにとって眼は命だからな。」
「そんな事より、セットは出来たの?」
「バッチリさ。ホテルのスィートを押さえた。今夜、奴が来る事になってる。しかし・・奴に逢って、どうするつもり・・。」
「・・貴方には関係ないわ。」
「・・ブリギッダ・・死ぬなよ。」
ブリギッダはビットリオから封筒を受け取ると、射撃場を後にした。
向かうは用意されたホテルの一室。カードキーを差込み部屋に入ると・・既にゴルゴが部屋で待っていた。
驚きを隠せないブリギッダを鋭く見つめるゴルゴ。
「・・ホテルのキーなんて、貴方には無いのも同じって訳ね。
先に入って部屋を調べていたのね。用心深いのは一流の証。
初めまして。私がブリギッダ。貴方と同業だけど名前くらいは知っててくれたかしら?
逢えて光栄だわ。伝説のスナイパー、ゴルゴ13。」
挨拶の握手に差し出したブリギッダの右手を無視し、微動だにしないゴルゴ。
ブリギッダは、そんなゴルゴの前でドレスを脱ぎだす。
「まだ信用出来ない?」
下着まで全て脱ぎ、裸になったブリギッダ。ゆっくりとパンティを床へ落とし、そしてベッドに横たわる。
「私を調べる手間を省いてあげたのよ?このスタイルだったら、もう安心でしょう?
でも・・これで立ったままじゃ、幾ら私でも様にならないわ。女ですもの。
女の他の部分はベッドで調べて頂戴。それとも・・私を、このままにして眺めている?」
同じ頃、インターポールのデュボアは部下のアランと現況を話していた。
「ブリギッダは、一体・・何を企んでいるんだ。近く殺そうという相手と・・どういう事なんだ。」
「余程、自信を持った計画があるのでしょう。仲介屋のビットリオにも、何の為の接触か判らないそうです。」
「うむ・・」
「しかし・・彼女は、今度の仕事には倍以上の調査期間を掛けているという事ですから、自信を持った計画があっての事だと思います。」
「とは思うが・・」
「この仕事は、全て彼女に任せるという条件なんですから・・彼女を信頼するより・・。
ところで長官。今更ですが、ゴルゴをテロリスト扱いしても良いものなのでしょうか?」
「・・と言うと?」
「彼は確かにスナイパーで、テロを含む殺人を実行する訳ですが、彼には思想がない。
彼の心には限りない空洞があるだけです。要するに、無思想な殺人鬼に過ぎない。
そんな相手を、今度の様な法規的なミッションに加えるべきでしょうか?」
「私の持論では、ゴルゴ13は革新的なテロリストだと思っている。
彼の心には、確かに既成の思想を入れる器は無いかもしれん。
しかし・・世界の如何なるイデオロギ−も受け入れないという点では、逆説的な思想を象徴してはいないだろうか?
彼の狙撃が虚無の仕事と考える者は、虚無の何たるかを知らないのだ。そうは思わんかね?
例え、彼の狙撃が虚無に基づくものであっても・・それは地上のあらゆる価値と対立しようとする積極的な価値の否定なのだ。」
デュボアがゴルゴについて語っている頃・・ブリギッダは情事の最中にあった。
欲望に喘ぎ、頬を染め・・欲望の声を上げ・・絶頂に達する。
熱い一時が終わりを告げ、シャワーを浴びるブリギッダ。ベッドに戻ると・・
「・・そろそろ用件を聞こうか。」
「ロスのユニオンステーションから二つ目、57k、50分の距離にある街、サンタ・アナ。
この街で食肉業を遣っている男を消して欲しいの。
名前はディック・カルタバ。食肉業は隠れ蓑で、実際は地元マフィアのボスよ。
1対1の勝負なら自信があるんだけど・・手下は大勢、24時間態勢でガードしてるのよ。
とてもじゃないけど、私にはムリだわ。ねえ・・お願い。引き受けると言って・・ゴルゴ13。」
車をとばし、サンタ・アナへと向かうゴルゴ。
ここも・・モロッコ同様の砂風が吹き荒れていた・・。車から標的を確認するゴルゴは、その場を去り近くのモーテルへ。
「い、いらっしゃいませ。」
「・・部屋はあるか?」
「は、はい。こちらへどうぞ。」
おどおどしながら部屋へと案内するモーテルの支配人。そして、その後・・彼は電話をした。相手はブリギッダだった。
「・・はい。」
「来ましたよ。貴方の仰ってた通り、目付きの鋭い東洋人が。」
「そう・・ありがと。また何か動きがあったら知らせて頂戴(ピッ)。」
電話を切ると、すぐに他へと掛けなおすブリギッダ。相手は何と・・
「ああ・・Mr.カルタバ・・私よ。ええ、思った通りゴルゴは近くのモーテルに入ったわ。
これで貴方を狙ってるのは間違いないんじゃない?
え?私が誰かなんて・・この際、関係ないでしょ。とにかく敵じゃない事は確かよ・・(ピッ)。」
頑張って頂戴ね・・ゴルゴ13。
窓から夕陽を見ながら、ニヤッと笑うブリギッダだった。彼女は、何を企んでいるのだろうか?
前半終了。
サンタ・アナ外れのモーテル・・その一室でゴルゴは、ある図面を見ていた。
その時、外に多くの車の音が聞こえる。ゴルゴは咄嗟に明かりを消した。
その車群はモーテル前で止まると、襲撃の準備を始める。
彼等はカルタバの部下だった。ゴルゴに対して先手を取ろうとしたのだ。
3人の男が部屋へと突入し、銃撃をベッドに加えるも・・そこには居ない。逆にゴルゴに射殺されてしまう。
指揮を執るアレックスは手榴弾を放り込む。ゴルゴは、それを見るや否や窓ガラスを突き破って外へ逃走した。
その刹那・・ズガ〜ン。吹っ飛ぶモーテルの一室。追っ手を次々と射殺しつつ、自分の車に飛び乗ると逃走し始める。
それを追いかけるアレックス達。
その状況を慌ててブリギッダへ連絡してくるモーテルの支配人。
シャワーを浴びながらブリギッダは状況が計画通りに進んでいる事に満足した。
「・・ふふ。観戦に行くには、未だ早すぎるわね。」
逃げるゴルゴの車を追うアレックス達とのカーチェイス。銃撃を加えつつも、ゴルゴの車を捉えきれない。
ゴルゴは何故か、カルタバの工場へと車を向ける。
「バカが・・その先はウチの工場しかないぞ。」
カルタバの工場に突入するゴルゴの車。それを追って門扉を突き破り、突入する追っ手のアレックス達。
工場内でのカーチェイスが続き・・広場に出るとゴルゴの車が止まっていた。
だが・・ゴルゴの姿は何処にも見えなかった。何処かに潜んでいるのは確実。
アレックスは車を止めさせると、全員に注意を与えた。
「罠だ。ヤツに狙い撃ちされるぞ。」
その頃、近くのホテルに滞在していたブリギッダが動き始めた。
ライダースーツを着込みながら・・ゴーグルを手に、部屋を後にして。
ゴルゴを追い詰めたアレックス達は砂交じりの風に悩まされていた。
「尻尾を巻いて逃げたか?」
「そんな訳ねえ。ここで狙い撃ちする気だ。」
「ビビったのか?」
「ヤツを舐めない方が良いぜ。命が惜しければな。」
「けっ・・らしくねえぜ、アレックス。」
「おい?」
「見てろよ、腰抜け・・ぐおっ?。」
仲間の一人が飛び出す。刹那・・ズキュ〜ン。撃ち抜かれてしまう。
「・・これじゃ何処から撃ってくるのか判らねえ。
しかも、この砂だ。ゆっくりヤツを追い詰めるぞ。全員、散って行けっ!」
横に広がり、ゆっくりとゴルゴの車に迫る。ズキュ〜ン。一人が物陰に隠れていたゴルゴに撃たれる。
「あそこだ。」
アレックスの指示で、銃撃を加える。だが・・それはゴルゴの罠だった。
ズガ〜ン。タンクに銃弾が命中し、爆発してしまう。
混乱するアレックス達。爆発の最中、逃げるゴルゴに気付いたアレックス達は、後を追った。
だが・・何処にも見えない。物陰より次々と倒れて行く・・。何時の間にか、立っているのはアレックス一人のみ。
「ちっくしょう・・追え・・くそ・・出てきやがれえ・・。」
焦り、マシンガンを撃ちまくり走るアレックス。刹那・・ズキュ〜ン。一発の銃声が轟き・・マシンガンの音が・・止まった。
少し後、工場にブリギッダが姿を現す。ゴーグルを付けて。
そしてアレックスの死体を確認すると、食肉工場の扉が開いていた。
ゆっくりと、そこへ向かうブリギッダ。そして工場内に叫ぶ。
「居るんでしょう?ゴルゴ13。
これが私の仕掛けた罠だって気付いている筈よ。でも・・連中に、貴方を襲わせるのが目的じゃないわ。」
銃を構え、工場内に飛び込むブリギッダ。中を素早く移動して行く。
「多分、貴方の眼は・・この砂交じりの風で見えなくなっている筈。
堪りかねて、この倉庫へ逃げ込んだ。これで、やっと・・五分で戦えるようになったかしら?
出てらっしゃいっ!ゴルゴ13っ!!」
そのブリギッダの前に物陰より現れるゴルゴ。ブリギッダは戦慄した。
何故なら・・ブリギッダ同様にゴルゴもゴーグルを着用していたからだ。
「・・え?そんな・・くっそおおおおおおお・・・・」
ズキュ〜ン!ブリギッダの銃撃をかわすゴルゴ。そしてゴルゴもブリギッダも自分の左へと銃を構えて飛ぶ。
ズキュ〜ン!同時に撃つ二人。工場内に銃声が轟き渡る。
地に身体を投げ出した態勢のゴルゴ。そしてブリギッダは立っていて・・
「・・さ、流石ね・・ゴルゴ・・13・・。」
前のめりにバッタリと倒れるブリギッダ。ゴルゴは冷徹にブリギッダの死体を見下ろす。
ゴルゴは、全ての可能性を考え、この地の砂風の事まで考慮していたのだ。
ゴーグルを外し、その場を去って行くゴルゴ。
サンタ・アナ郊外の砂漠に・・今日も砂風が吹く・・END。
ENDING。
前半は説明と心理戦。ゴルゴとブリギッダの熱い情事と平行してデュボアの論調。
後半は手に汗握る銃撃戦。そしてスナイパー同士の対決。今回も、前回同様・・なかなか見応えありましたね〜。
原作との差異があるのか正直な処、思い出せないんですが。
しかし・・いい身体してたよなあ・・ブリギッダ・・ごほごほ^^;
さてインターポールのデュボア長官のゴルゴ13への論調ですが、見る視点に拠りますが良いところに注目してるとは言えるでしょうね。
積極的な価値の否定・・ですか。見解の相違って言えなくもないですが・・。
さて次回ですが・・
「アメリカ・・夏のフロリダ。終身刑のホセは護送中に脱走。
最新防護の現金輸送車でハイウェイを逃げる。
国境近くで車の行く手に立ちはだかるのは警官に変装したゴルゴだった。
次回ゴルゴ13『 フロリダ・チェイス 』 ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」
ああ・・これですか。空の現金輸送車を奪った・・。これは原作を持ってますね。
ゴルゴの出鱈目な射撃の腕前が見れますが、どうアニメで料理するのかな?・・まあ次回の楽しみって事で。ではまた^^