死神の怒りに触れた愚者の末路とは? 

『 ゴルゴ13 』 Target.40 『 鬼畜の宴 』を視聴。

 

ほぼ原作通りだったかな?・・という感じでしたね。

 

スパルタカスを演じるのが「銀河万丈」さん・・やったね^^

誰が演じられるんだろなあ・・と楽しみにしていたんですよ。

この方でしたら私は文句など良い様もありません。

イメージ的にも違和感が無いし・・他にとなると「蟹江栄司」さんの声なんかも良いなあ。

かなり前に亡くなられてますが・・「ゴッドマーズ」のナレーターとか、「マクロス」のブリタイ・クリダニクの声と言えば判る方は多いかと。

 

これで「銀河万丈」さんは第3話のサビーヌ兄に続いて2回目の出演。

こういう渋めの独特の声って堪らないですよね。

「装甲騎兵ボトムズ」のロッチナとナレーターとか、

「機動戦士ガンダム」のギレン・ザビ総帥(この時の名は田中崇)とか、

「北斗の拳」の聖帝サウザーとか・・渋い悪役には欠かせない方ですよね。

 

インゲマル・ペテンセンを「富田耕生」さん

私は「銀河英雄伝説」のアレクサンドル・ビュコック元帥が印象的ですが、まるで真逆の役でしたね〜。

TVアニメだとロボットモノの博士役も多い方ですが。

「惑星ロボ・ダンガードA」の大江戸博士とか、

「宇宙大帝ゴッドシグマ」の風見博士とか、

「ゲッターロボ、ゲッターロボG」の早乙女博士とか、

「超電磁ロボ コン・バトラーV」の四ツ谷博士とか。

 

他に「六神合体ゴッドマーズ」の大塚長官とか覚えてるなあ。

悪役だと「マジンガーZ」のDrヘルとか暗黒大将軍とか、

「UFOロボ・グレンダイザー」のガンダル司令とかも印象的です。

 

ガブリエル・ロスマクドナルドを「塚田正昭」さん

マルコを「真地勇志」さん

ジョゼッペ・マンガーノを「目黒光祐」さん

 

この三人、名前は見かけた記憶があるんですが・・目黒さんの声って「マクロス」のカムジンに似てるんですよね。

名前が違うんだけど・・アレって「目黒裕一」さんだったしな。

違うかもしれないし、今ひとつ自信もないし^^;

 

 

 

さて、あらすじですが・・

 

 

 

大富豪のロスマクドナルドと、ペテンセンの二人は、暇に飽かせて、人道外れの残酷非情な賭け事に興じていた。

今までやってきたことに飽きた彼らは、一流のスナイパーの二人であるゴルゴとスパルタカスのガンファイトショーの観戦を思いつく。

スパルタカスにゴルゴ殺害の依頼を持ちかけ、陰で着々と準備を進める二人。

そして当日、カメラとマイクの仕込まれた舞台コロシアムに、ゴルゴとスパルタカスが現れた。

別室で興奮しながら、その様子を見守る富豪たち。

しかし・・その決闘の末には、意外な展開が待ち受けていた。

 

 

 

本編

 

 

 

ローマのある別荘・・そこは富豪のロスマクドナルドの屋敷だった。

そこに一人のスナイパーが呼ばれていた・・超一流の男。

その名をスパルタカス。

彼に、ある依頼をする為、マルコという男が仲介に立っていた。

 

 

「アンタは狙った標的を絶対に逃さないという超一流のスナイパー。

 これはアンタを、そのスパルタカスだと見込んでの依頼だ。」

「お褒めに預かるのは、仕事が終わってからで良い。」

「ワシは南アフリカで金鉱採掘の会社を経営しておるロスマクドナルドだ。

 こちらがスウェーデンのコンピューター会社社長のペテンセン。

 実は、ワシ等二人の命を狙っている奴が居る。

 その男を始末して貰いたい・・その男だ。」

 

 

スパルタカスに顔写真を手渡すマルコ。

その写真を見て驚きを隠せないスパルタカス。

そしてペテンセンが、金額提示を行った。

 

 

「引き受けてくれれば、前金で50万ドル払おう。」

「この男の始末料が50万では安すぎるな・・もう50万出して貰おう。」

「ひゃ、100万ドルだと?・・話が違うじゃないか?」

「マルコ・・君の調査ではスパルタカスの狙撃料は20万から50万じゃ無かったのか?」

「は、はあ・・」

 

「折り合わないのなら仕方ない・・他、当たってくれ。」

 

 

立ち去ろうとするスパルタカスを慌てて制止するマルコ。

マルコの言葉に、両手を挙げて仕方なく了承するロスマクドナルド。

 

 

「ま、待ってくれ・・スパルタカス、この仕事はアンタ以外には不可能だ。

 あのゴルゴ13を相手に出来るのは、アンタを置いて他には考えられない。

 ロスマクドナルドさん! ペテンセンさん!」

「・・判ったよ、判った・・100万ドル出そう、ペテンセン良いな?」

「ああ・・。」

 

 

部屋を出掛けたスパルタカスが振り向き、鋭い視線を投げる。

ゴルゴの前に、スパルタカスが立ち塞がろうとしていた。

果たしてゴルゴは誰の依頼で、二人を狙っているのだろうか?

ゴルゴとスパルタカスとの戦いが刻一刻と迫っていた・・。 

 

 

 

OPENING

 

 

 

イタリア、ローマのコロッセオに夕闇が迫る。

そこで数名の男達が何かを取り付け作業に専念していた。

それを指示するのは、スパルタカスと仲介したマルコだった。

マルコは何をしているのだろうか?

 

 

「高感度ハイビジョンカメラと赤外線カメラが全部で8台、準備はどうだ?」

「はい、全てリモコン操作可能な状態です。」

「マイクの調子も万全だろうな?」

「はい、高性能の集音マイクとガンマイクを各所に設置、虫の歩く音さえ取り逃がしませんよ。」

「よし、引き上げよう。」

 

 

とあるビルの一室に設けられた放送中継施設。

そこでマルコはペテンセンと連絡を取っていた。

 

 

「マルコです、用意が整いました。

 隠しカメラ、隠しマイクの仕込みは全て完璧です。」

 

 

その電話連絡を受けながら、ペテンセンはロスマクドナルドからグラスを受け取る。

 

 

「ところでマルコ、野次馬や警察が現れる可能性は無いんだろうな?」

『大丈夫です・・猫の子一匹、出入り出来ません。

 全ての筋に話を付けたので、コロシアムは完全に貸切状態です。

 TVの伝送状態をチェックしたいのでスイッチを入れてみて下さい。』

「・・良く映ってるぞ・・上出来だ。」

『では、あと2時間で本番ですからお楽しみに。』

 

「うむ・・ご苦労。

 これで世紀の決闘が、生中継で見物出来る・・私達ふたりだけでな。」

「ワシ等も、残虐な遊びを尽くしてきたが・・」

 

 

今回の件は、ペテンセンとロスマクドナルドが仕組んだ茶番だった。

ゴルゴとスパルタカスという世界でも一、二を争うスナイパーを決闘させ、それを見物しようというのだ。

これまで二人は、残虐なゲームを行ってきた。

それはアマゾンのインディオハンティング・・人間狩りだった。

仕留めたインディオの数・・プラニアの餌にし、その断末魔のタイムを競う・・悪魔の所業。

それを録画し、嘲笑い、楽しんできた冷血漢達だったのである。

 

 

「・・今回に比べたら、どれも子供試しに思えるな?」

「あと2時間か・・待ち遠しい事だ・・はっはっは・・。」

 

 

夜も更けてコロッセオに満月の明かりが差し込める。

その満月を度々横切る雲が、コロッセオに影を生み出し・・そしてスパルタカスが姿を現す。

それを8台のカメラが追う。

そしてスパルタカスが何かに気付き、そちらの方向を向く。

マルコも慌てて、カメラを追わせる。

 

 

「おい、スパルタカスが何かを見つけたぞ?

 第5カメラでヤツの視線を追ってみろ?」

「はい。」

「・・き、来たっ!」

 

 

スパルタカスの視線の先には・・ゴルゴの姿があった。

ゆっくりと階段を降りて、スパルタカスの前に立つゴルゴ。

 

 

「よく来てくれたな・・ゴルゴ13。」

 

 

その様子を離れた屋敷で、歓喜で見るペテンセンとロスマクドナルド。

 

 

「現れた・・ゴルゴ13が現れたぞ?」

「うむ・・」

「さて・・いよいよ始まるぞ。」

「あ、ああ。」

 

 

「アンタが、すんなり俺の挑戦を受けてくれるとは・・

 連絡文の、この挑戦を受けなければゴルゴ13を二流と見なす。

 という言葉が効いたかな?」

「・・いや、スパルタカスほどのプロが、どうしてこんな真似をするのか確かめたかっただけだ。」

「何時でも・・良いぜ?」

 

 

一瞬にして周辺に緊張感が走る。

ペテンセンは、ただ突っ立って居るようにしか見えない二人に苛立つ。

 

 

「ど、どうした?・・何故、動かん?・・何故、撃ちあわんのだ?」

「いや・・動かないんじゃなくて、動けないのだろう。

 ほ、本物だっ!・・これは本物だっ!!」

「何しろ100万ドルのショーだからな?・・はははは・・」

 

 

暫くして、コロッセオに大きな雲が上空に移動してきた。

その為に満月の光を遮り、徐々に暗闇を作ってゆく・・その時!

 

 

「ファイヤ〜〜〜〜ッ!!!」

 

 

スパルタカスの声がコロッセオに響き渡り、静けさは破られた。

続いて鳴り響く数発の銃声・・真っ暗な為、その火花しか見えない。

果たして、この決闘の決着は?

ロスマクドナルドは、結果が判らずに怒鳴る。

 

 

「どうなった・・どうなったんだっ?・・どっちがやられたんだっ?」

 

 

慌ててアップの指示を出すマルコ。

二人の姿が大写しになる。

勝ったのは・・ゴルゴだった。

腹を撃ち抜かれ、ゆっくりとスパルタカスは壁にもたれて座った。

ゆっくりと立ち上がりスパルタカスの前に立つゴルゴ。

 

 

「・・止めを差したいんだろうが、アンタの銃にも・・もう?」

「・・弾は残っていない。

 本当なら一発、残すところだが・・素晴らしい動きだった。」

「・・アンタもな・・しかし、俺の方は腹をやられてる・・永くは無い。

 まあ・・ゴルゴ13が、止めを差せないまで弾を使わせたんだ・・それで満足すべきなんだろ?」

「・・どうして、こんなショーを引き受けた?」

「・・ショーだと?」

「・・我々の周りには、TVカメラとマイクが何台も仕込まれている。

 何処かで、これを眺めてる奴等が居るという事だ。」

「な、何だって?」

 

「そうか・・やっと読めたぞ・・これは奴等の命を護る為じゃなく、奴等が我々の殺し合いを楽しむ為・・だったって訳か・・。

 とんだ道化だ・・命を賭けて、奴等のお遊びの御付き合いをしてやったんだからな。

 憎いな・・憎い奴等だぜ・・許せねえ・・死んでも死にきれねえ・・。

 ガブリエル・ロスマクドナルド、インゲマル・ペテンセン、・・この二人を始末してくれ・・ゴルゴ13?

 勿論、プロのアンタが同情や哀れみで動かない事は、誰よりも知ってる。

 また、それで動いてほしいとも・・思わねえ。

 ・・俺は、天涯孤独の身だ・・引き取り手の無い遺産が、スイス銀行に300万ドル以上・・宙に浮く事になる・・。

 そいつで・・アンタを雇いたい・・秘密口座番号は・・俺の左胸のポケットの裏地に書いてある。

 どうか・・引き受けてくれないか・・ゴルゴ13?」

 

 

ゴホッ・・血を吐き出すスパルタカス・・その死は近かった。

 

 

「・・は、早く・・返事を・・手遅れになる・・。」

「・・判った、引き受けよう。」

「ふふ・・ぐほっ・・」

 

 

ゴルゴが依頼を引き受けたのを聞くと、スパルタカスは安堵して息を引き取った。

愚者は、死神の怒りを受けると・・。

 

 

 

前半終了

 

 

 

その光景を見て、ロスマクドナルドとペテンセンは狼狽した。

カメラを向くゴルゴの視線が、彼等の恐怖を煽った。

 

 

「ゴルゴ13がスパルタカスの依頼を引き受けた?」

「本当にゴルゴ13が、我々を殺しにやって来る事になった?」

「な、なんて事だ。」

「マルコ、聞いたか?・・今の二人の言葉を。」

『今、電話しようとしていたところです。

 ご安心下さい、シシリア島のマフィアに連絡をいれました。

 ジョゼッペ・マンガーノという男が、選り選られた20人程のメンバーを集めました。

 今、お二人の警護の為に、そちらに向っています。』

 

 

ペテンセンがマルコと電話で話している最中に割り込むロスマクドナルド。

その狼狽振りは見苦しいばかりであった。

 

 

「こっちへ貸せ、何しろ相手はゴルゴ13だぞ?

 それだけで大丈夫かあっ?」

『大丈夫です。

 相手がゴルゴ13と聞いて、自ら志願をした程、自信のあるプロも入っています。

 中のお二人は、そこから一歩も出ない様にして下さい?』

「・・わかった、そうしよう。」

 

「そうだ・・ヨハネスブルグのワシの屋敷に行こう。

 南アフリカのワシの鉱山は、内乱や侵入に対して完璧な警備状態にある。

 兵士だって300人は動員出来る。

 どうだ・・一緒に、アフリカに逃げないか?」

「う〜ん・・マフィアの警備だけでは、安全だとは思えないし、ここでは、それだけの警備体制は取れない・・からな。」

「よし、決まった・・ん?」

 

 

その時、部屋をノックする者があった。

それはジョゼッペ・マンガーノと、武装した部下達だった。

 

 

「シシリー本部からの命令で、貴方方の警護に遣って来ました。」

「待って居たぞ・・今、相談が纏まったところだ。

 君等の仕事は、ここではなくなった。

 依頼は、我々をゴルゴ13の手から護り、無傷でヨハネスブルクまで移動させる事だ。」

「ヨハネスブルク・・ですか?」

「そうだ、どんなに金が掛かっても構わん・・万全の処置を取れ。」

 

 

彼等が急ぎ向う空港は今、混乱の最中にあった。

爆弾が爆発し、念入りなボディチェックが行われていたのだ。

全てジョゼッペの立てた逃走計画だった。

 

 

「計画は全て順調です。

 空港ビルに仕掛けた爆弾を爆破させ、テロの予告をしておきました。

 計算通りに軍が出動して、貴方方を護ってくれる事になりました。」

「何故、自家用ジェットを使わないんだ?

 ワシのはスイスにあるのに?」

「ゴルゴ13の腕なら、自家用機を撃ち落すくらい訳ないでしょう。

 しかしエコノミークラスに乗客を満載した定期便となると、ヤツでも迂闊には手を出せません。」

「どうして小型のボーイングに変更させたのかね?」

「それは今に判ります。」

 

 

彼等の車は多くの護送車と共に空港内に入り、飛行機に直接向った。

そのボーイングを囲むかの様に配置すると、ヘッドライトをハイビームにして、周りを明るく照らし始めた。

それを訝しむロスマクドナルド。

 

 

「このライトは何だ?」

「目晦ましです。

 一番近い遮蔽物まで1.5kmあります。

 ゴルゴ13の射程距離範囲内ですが、もしヤツが赤外線暗視装置を使っても、この距離では狙撃はムリです。

 スターライトスコープを使っても、車のライトでショートしてしまいます。」

 

 

そしてボーイングの後方下部が開き、タラップが降りる。

 

 

「機種変更したのは、このタラップの為です。

 無用心な高いモノを使わずに直接乗り込むには、この機種が必要だったのです。」

「成る程。」

「あの飛行機は何だ?」

「出動した軍の飛行機でしょう。

 何れにしても我々には無関係です。」

 

 

彼等が飛行機に乗り込むと警護していた車が走り去り、すぐに飛行機は飛び立って行った。

 

 

「ヨハネスブルクの空港には、ワシの金鉱の兵士が派遣される事になっている。

 飛行機の給油をするケニアのナイロビは、どうなっている?」

「心配ありません。

 既に国際電話で指示を出し、警備を固めさせてあります。

 それに今夜、ローマからアフリカ方面へ出る旅客機の乗客は、ウチの組織の者の手で、全てチェックしました。

 とにかく、これがイタリアから一番早くヨハネスブルクに着く飛行機です。

 お二人とも安心して寛いで下さい。」

「そうか・・とにかくワシ等を安全に運んでくれれば良い。」

 

 

ナイロビで給油をし、すぐに飛び立ち・・問題なく旅客機はヨハネスブルクに近づきつつあった。

ジョゼッペが時計を見て、二人を安心させる様に話し掛ける。

 

 

「あと1時間程でヨハネスブルクです。」

「ジョゼッペ・・ワシ等が鉱山に逃げ込んでも、ゴルゴ13は、まだ狙って来ると思うかね?

 ヤツはスパルタカスとの決闘で負傷している筈だが。」

「とにかく気をつける事です・・ヤツには常識が通用しませんから。」

 

 

そして旅客機はヨハネスブルクに到着した・・何事もなく。

安堵するペテンセンとロスマクドナルド。

 

 

「・・着きました。」

「やれやれ・・無事だった。」

「これで兵士に護られて鉱山に入ってしまえば、もう安心だ。」

「そうだジョゼッペ、君にはボーナスを出す事にしよう。」

「それはそれは・・恐れ入ります。」

 

 

飛行機は滑走路を、ゆっくりとターミナル前へと移動してゆく。

その右手の少し離れた処には軍用機が止まっていた。

まずジョゼッペがタラップを降り、安全を確かめる。

だがきょろきょろと怯えて中々タラップを降りようとしない二人。

 

 

「よして下さいよ、ロスマクドナルドさん?

 ゴルゴ13が先着している事は、絶対にありません。」

「ははは・・そうだったな。」

 

 

乾き怯えた笑いを浮かべつつタラップを降りるロスマクドナルド。

ペテンセンも、それに続く・・二人とも辺りを見渡し、冷や汗を流しながら。

その時だった・・2発の銃声が空港に響き渡る。

そして・・二人の額を銃弾が貫いた。

二人は・・即死し、そのままタラップを転がり落ちた。

軍用機の後方で射撃した男・・それはゴルゴだった。

ジョゼッペは異変に気付き、驚愕しながら辺りを見渡す。

そして離陸し始める軍用機に気付いた。

 

 

「バ、バカな・・こんなバカな?

 一体・・何処から?・・ん? お、おい?・・あの飛行機は?」

「さ、さっきローマから直行して来た軍の特別機です。

 反政府勢力を鎮圧する為に集めた外国人部隊を乗せて隣国へ向う様です。

 給油の為に30分前に此処へ寄ったんです。」

 

 

 ローマから直行だと?

 そうか・・あの特別機は、こっちがナイロビで給油している間に追い抜いたんだ。

 畜生・・ヤツは・・ゴルゴ13は・・

 

 

ゴルゴは外人部隊に潜り込み、ヨハネスブルクに先回りしたのだった。

軍用機の中で、ゴルゴの隣の兵士が話しかけてくる。

 

 

「よおよお・・お前さんも、人を殺したくて外人部隊に参加した口かい?

 金を貰って人を殺せるなんて最高だぜ。

 俺は今まで何十人もの人間をアフリカで殺してきたが、現地人に骨のあるヤツなんて、一人も居なかったなあ。

 いや、一人だけ居たっけ・・あれはコンゴ内戦の時だった。

 俺達が攻撃したゲリラの隊長さ。

 あやうく、こちらが殺られそうになったぜ。

 ところが、そいつの名前が妙なのさ。

 ローマの奴隷反乱のリーダーの名前を取ってやがってさ?

 ・・ええと、ほら・・何て言ったっけ・・?」

「・・スパルタカス。」

「そうだっ!

 それよ、スパルタカスよっ!

 ははっ、粋な名前を付けやがってよお?

 アイツは大物になるだろうぜ?」

 

 

ゴルゴは何も語らなかった。

スパルタカスに、どんな思いを巡らせていたのだろうか?

軍用機は、雲の纏う大空を飛んで行くのだった・・・END。

 

 

 

ENDING

 

 

 

流石に原作の虐殺シーンなんかは、簡易で終わらせましたね。

あんなのTVじゃムリでしょうし・・。

そんなに古さを感じさせなかったし、セリフ回しも変えてない?

完全にチェックした訳じゃないですけど、上手く仕上げたのではと。

 

原作ではマルコの名が、ヴィットリオでしたが・・言いづらいからかな?

しかし、何ともスパルタカスが渋くてゾクゾクしてしまいました。

超一流同士のスナイパー対決となると、決着も一瞬なんだなあ。

14話「落日の死影」も、緊迫感がありましたけどね〜。

結局、タイミング次第なんでしょうね・・一瞬の勝負というか。

 

まあ原作を読んでても思いましたけど、ラストシーンってあんなに上手く行くモノかなあ?

すぐ離陸したのに、どうやって狙撃したんだろという単純な疑問です。

アニメでも、原作でも狙撃描写は無かったですしね。

まあ原作でも疑問な部分ではありますが、空港での狙撃場面って無茶苦茶リスクありますよねえ?

一歩間違えば、軍用機は給油を終えて飛び立ってしまう訳で。

角度的にも、かなりムリがあった気もしますが・・。

あれだと正面狙撃の筈ですが・・二人とも額だし。

でも目の前はターミナルな訳で・・後方側面からしか無いし?

きょろきょろと左を向いた二人を同時に・・なのでしょうけどね。

現実的な話じゃないところが、如何にもゴルゴの狙撃ですが。

 

 

 

さて、次回ですが・・

 

 

 

「真夜中のロンドン、霧の町ペチコートレーンにミステリアスな女がゴルゴに誘いを掛ける。

 突如、そこへ現れた襲撃する男達。

 ゴルゴは女を連れて町を逃げて行く。

 逃避行の末に全ての謎が明らかになる。

 次回ゴルゴ13『 ペチコートレーンの夜霧 』 ヤツの後ろに立つな! 命が惜しければ!」

 

 

あれ?・・これも聞いた事はあるんだけど、思い出せない・・。

どんなエピソードだったかなあ・・まあ次回の楽しみって事で、ではまた^^

 

 

09.01.21

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