死神は襲撃からスターを護りきれるか?

 『 ゴルゴ13 』 Target.46 『 世紀末ハリウッド 』を視聴。

 

言ってしまえば見る前の予想通り、拙速すぎな印象は拭えなかったなあ。

まあ襲撃シーンを前面に押し出すと、こうなるだろな〜と思ってましたし、元々が尺不足なのはミエミエでしたから、脚本次第かなとも。

そもそも30分で収まる話じゃないし、設定もセリフも端折りすぎ。

原作を知らない人は、展開が唐突すぎるから訳が判らないかも?

ゴルゴがボディガードを引き受ける稀有なエピソードでもあるので、もう少し上手く料理して欲しかったかなというのが本音です。

 

ゴルゴがボディーガードを引き受けたリーを演じるのが「三木眞一郎」さん。

これでゴルゴには、三木さんも二度目の出演ですね。

ゲストで別の役を演じるのは、ゴルゴでは珍しいのですが・・端役は別にして^^;

前は、Target11「デッド・アングル」のスナイパー、カッツ・ドーベル役。

今回は護られる役だった訳で、そういう対比を楽しむのも一興かも。

少しひ弱な感じを受ける役だけに、余計に違う役柄かも。

この方は当然「ガンダム00」のロックオン・ストラトスが有名ですね。

 

マネージャーのロイを演じるのが「樋浦勉」さん。

この人って洋画吹き替えでは、よく見かける方ですよね。

ブルース・ウィルス(ビデオ版)なんかが印象的ですが、TV版だと野沢那智さんがよく演じてるので・・

後「ジョーズ」のフーパー役(リチャード・ドレイファス)とかかな。

特撮(平成仮面ライダーシリーズ)なんかで名前を見た記憶があります。

 

 

 

さて、あらすじですが・・

 

 

 

アメリカ・ハリウッドの権利を守ろうとする巨大な組織によってハリウッド進出を目指す、中国人俳優リーの命が狙われる。

なんとしてもリーの映画を撮りたいと願うマネージャーのロイは、ゴルゴに撮影中のボディガードを依頼する。

その依頼を受けるにあたって、ゴルゴはある条件をロイに出す。

多勢の軍でリーの命を狙う敵に、ゴルゴがひとり立ち向かう方法とは?

そして、ゴルゴとロイとの間で結ばれた条件とは一体!?

 

 

 

本編

 

 

 

アメリカ、ニューヨーク・ブロンクス。

ここに一台の車が入って来た。

中からボディガードに護られて一人の男が姿を現す。

彼の名はリー、香港映画界の若きスーパースターである。

新作映画撮影の為、現地視察に来ていたのだった。

その映画に、香港映画の未来を託されて。

 

その彼を襲う影・・住民に成り済ました襲撃者達が彼を襲ったのだ。

身体を張ってリーを、襲撃者の悪意の銃弾から護る男、クー。

彼はリーの友人であり、マネージャー・ロイの息子だった。

リーをムリヤリ車に乗せ、映画の成功を祈りつつ・・。

 

 

「ク〜〜〜〜〜!」

「・・必ず・・良い映画を・・(ガクッ)」

 

 

安置室でクーの亡骸を見つめながら嘆くロイとリー、スタッフの男。

 

 

「私の、せがれを・・」

「これまでもアジア系の有名俳優や、大物プロデューサーが何人も殺されている。

 今度の映画の完成を阻止したい勢力が存在するのだ。」

「ダメだ・・こんな状態では、ロケが出来ない。

 敵は、また必ず襲って来る。

 やっぱり、この映画はムリなんだ・・諦めるしか。」

「何を言うんだ、リーッ!

 私は諦めん・・お前と映画は何としても守り抜く。

 もう・・手は打ってあるんだ。」

 

 

そこへ安置室のドアが開くと一人の男が入って来た・・ゴルゴだった。

 

 

「・・話は大体、判った。」

「おおっ、やはり来てくれたんですね?・・ゴル・・いえMrデューク東郷。」

「・・悪いが俺は、ボディガードは引き受けない。」

「依頼は、リーを襲う人間の排除と、それを命令している人物の抹殺です。」

「・・誰か判っているのか?」

「いえ・・それは、まだ。

 しかし我々のネットワークをフルに使い、一刻も早く・・その人物を割り出して見せます。

 私は今日、最愛の息子を失いました。

 しかし香港映画の未来の為なら、私の一族全ての命を差し出しても構わない。」

 

 

決死の覚悟のロイを見て、立ち去りかけたゴルゴはロイの目前に赴く。

 

 

「・・一つだけ条件がある。」

「おおっ・・それでは引き受けて下さるのですか?」

「・・依頼人と二人だけにしてくれ。」

 

 

ゴルゴはロイに何を言おうとしているのだろうか?

そして依頼を引き受ける条件とは果たして・・?

 

 

 

OPENING

 

 

 

ブロンクスの一角、ビルの陰で大勢の悪党に回りを囲まれるリー。

だがリーは、襲い掛かる男達を次々と叩きのめして行く。

そして、それを映すカメラ・・そしてスタッフ。

開始された映画撮影は順調に進んでいた・・傍目には。

 

 

「どうだい、リーの調子は?」

「彼が引き受けてくれたお陰で、リーも安心して絶好調だよ。」

「しかし、彼は何処だ?・・居ないじゃないか。

 今、狙われたら御終いだぞ?」

「私は、彼を信用している。

 何処かで、ちゃんと目を光らせてくれているさ。」

 

 

その時だった・・近くのビルの窓からリーを狙う銃口が?

スコープの中心にリーを捉えた・・刹那?・・狙撃者は額を撃ち抜かれた。

そして撮影が進む中、一人のエキストラが怪しげな動きを見せる。

まるで襲うタイミングを計るかの様にナイフを持って。

そして形相を変えてリーを襲おうとした時・・額を撃ち抜かれる。

血が流れ、エキストラの死に騒然とする撮影現場・・

彼の持っていたナイフは本物、彼も襲撃者の一人だったのだ。

 

 

「彼だ・・彼が助けてくれたんだ。」

 

 

呆然と、ロイはゴルゴの仕業だと確信した。

リーを何処かで守ってくれているのだと。

その近くのビルの屋上にはライフルを持ったゴルゴの姿があった。

 

ペンタゴン(アメリカ国防総省)、DIA(国防情報局)。

その一室でDIA長官のアランは、ある男と会っていた。

 

 

「DIAも落ちたものじゃな・・未だリーは生きておる。

 このままヤツの映画が完成すれば、我が社は倒産じゃ。」

「判っている・・」

「ロイ達の作品は、大ヒットするじゃろう。

 香港映画の人気は、我が国の映画産業を確実に衰退させる。」

「だが、それにしてはハリウッドの危機感は薄い。」

「問題は、そこじゃ・・

 ハリウッドの大方の連中は、怒るどころか能天気にもリーの映画に拍手喝采しておる・・情けない事じゃ。

 映画産業は、我が国の価値観を世界中に植えつける国家戦略上の重要な役割を果たして来た。

 その衰退は我が国のイメージを低下させ、影響力を失わせる。

 まさに・・国家の危機じゃないかね?」

「心配するな・・次の手は、打ってある。」

「判った・・あんたを信用しよう・・だが?」

 

 

男はアランに数枚の写真を提示した。

そこには殺されたDIAの暗殺者達と、そしてゴルゴの姿もあった。 

 

 

「実はロイ側には、ゴルゴ13がついているらしいという報告が来た。」

「何っ・・ゴルゴ13?」

「ゴルゴが敵方に居るとすれば・・厄介じゃ。」

「うう・・む。」

 

 

アランは思わぬ事態に顔を歪ませるのであった。

その晩、リー達は撮影を終えて車を走らせて宿に向っていた。

運転するはロイ、助手席にはリー、そしてゴルゴは後部座席に乗っていた。

 

 

「アンタのお陰で、ここ暫くは敵の攻撃が無い。

 敵は諦めたんじゃないか?」

「・・プロなら、そう簡単には諦めない。

 俺が居る事を知ったら、それ相応の準備をしてくる筈だ。」

「・・工事か?」

 

 

進行先が工事中の為、道の迂回を余儀なくされる。

そして、それを追うかのようにワゴン車が追跡を開始した。

ロイ達の車は右も左も高い倉庫の間の道を進む。

そして前方の一台の車が、ゆっくりと走行するかと思うと、いきなり停車し、前方を塞ぐ。

 

 

「・・止まるな・・このままブツけて押し出せ。」

「は、はい。」

 

 

スピードを上げ、前方の車にブツけて進む。

その頭上から銃撃の嵐が、ロイ達の車を襲う。

だが防弾が、その銃撃を跳ね返し、広い場所に出ると車を弾き飛ばす。

前方のビルに、そのまま衝突する車。

そして後方から迫る装甲ワゴン車に、手榴弾を投げるゴルゴ。

ワゴン車は爆発で壁にぶつかって停車する。

歓喜するリー。

 

 

「やったっ!」

「・・車を停めろ。」

 

 

ゴルゴは停車したワゴン車に向かい、ドアを開けるや否や皆殺しに。

そして敵の武器が何かを確認する。

 

 

 ・・9ミリのMP5SD3か・・。

 

 

その場を立ち去るゴルゴ・・その途上で、ゴルゴはロイに尋ねる。

 

 

「・・まだ敵の正体は判らないか?」

「も、申し訳ありません・・一生懸命、調査させているのですが・・。」

「・・確かブロンクスに、華僑の秘密のビルがあったな?」

「は、はい。」

「・・行こう、今のホテルより守りやすい。」

 

 

翌日、華僑のビルで担当の男からゴルゴは説明を受けていた。

 

 

「ここの建物のガラスは、全て防弾です。

 そして全室にカメラを設置しており、この部屋でモニター出来ます。

 それに軍事訓練を積んだ兵士達が常駐しています・・彼等にも手伝わせましょう。」

「・・その必要はない。

 余計な人間の動きは、却って足手まといだ。」

「わ、判りました・・全員、退去させます。」

「・・アンタも、すぐにだ。」

「今すぐにですか?」

「・・そうだ、奴等は今夜・・来る。」

「こ、今夜?」

 

 

その夕方・・まもなく陽は落ちようとしていた。

ゴルゴは、モニター室で機器の操作を行っていた。

その様子を尋ねるロイ。

 

 

「何をしているんですか?」

「・・エレベーターの速度を上げている。」

「速度?」

「・・この勝負は、どれだけすばやく俺が移動し、敵の攻撃を防げるかに掛かっている。」

 

 

ゴルゴ達が立て篭もるビルに迫るヘリ・・そしてトラック。

 

 

「突入部隊の準備が完了しました。」

「ようし・・ゴルゴといえどもボディガードなど素人同然・・我々が勝つ。」

「はっ!」

 

 

ブロンクスの灯りが消えてゆく。

DIAの精鋭部隊が、ビルに迫る。

 

 

「灯りが?」

「大丈夫だ、すぐに自家発電が作動する・・や、奴等だ。」

「・・お前達は、ここに居ろ・・始末してくる。」

 

 

今・・壮絶な死闘が幕を開けようとしていた。

 

 

 

 

前半終了

 

 

 

「狙撃班、準備完了。」

「突入部隊、何時でも出られます。」

「よし・・突入まで10秒前、全員計画通り任務を遂行せよ・・突入開始っ!」

 

 

午後11時40分ジャスト・・戦いのゴングが鳴った。

車から飛び出し、ビルの入り口に迫る兵士達。

だが銃撃音が響き渡り、次々と兵士達は倒れていく。

ゴルゴが上から銃撃していたのだ。

 

 

「どうした?」

「ヤツです・・ゴルゴが頭上に現れました。」

「狙撃班、援護は如何した?・・おい狙撃班、応答しろ?」

 

 

この時、既に配備されていた狙撃班は全員がゴルゴに狙撃され、既に全滅していた。

 

 

「ドラゴンだ・・玄関を撃ち破れっ!・・突っ込め!」

 

 

バズーカ砲でビルの玄関を破壊し、ビルに突入していく。

 

 

「では私も現場に出てゴルゴ達を始末してきます。

 アラン長官は、ここに残って居て下さい。

 この中なら絶対に安全です・・ご安心下さい。」

 

「奴等が侵入してきました、一階玄関フロアに4名。」

「・・判った。」

 

 

ゴルゴはエレベーターで一階へと移動する。

兵士達の前でエレベーターの扉が開く。

そこを銃撃する兵士達・・中を調べるがゴルゴの姿は無い。

そこへエレベーターの天井が開きゴルゴが銃撃する。

4名の兵士は全滅した。

 

 

「どうした・・戦況を報告しろ・・くそ、α5・・突入開始しろっ!」

 

 

指揮官は上空のヘリから兵士の降下を指示した。

屋上に降りた兵士は、ロープで下へと降下を始める。

 

 

「今度は屋上からです。

 屋上から敵がロープで壁を伝って我々の居る8階に降りて来ます。」

 

 

8階に辿り着いた兵士は銃撃を加えるも、防弾に弾き返される。

そこを8階に到着したゴルゴが次々と射殺していく。

その死体がアランの指揮車に落ちてくる。

狼狽したアランは、自ら指示を出した。

 

 

「上だ・・最上階から攻めろっ!

 残っている者も全員、突入だっ!

 ゴルゴを撃ち殺すんだっ!」

 

 

屋上に残った兵士が、屋上の扉を爆破して侵入してきた。

ロイもリーも恐れを隠せない。

 

 

「屋上から侵入します・・今までの倍以上の数です。」

「ああ・・一階からも来るぞ?・・凄い数だ。」

「これだけの数では、幾らゴルゴでも防ぎようが?」

 

 

各部屋を次々と銃撃、若しくは手榴弾で爆破。

虱潰しに殲滅の作戦に出たDIA。

 

 

「上の階まで来たぞ?」

「ダメだ・・すぐココに現れる。」

 

 

その時、モニター室に戻ったゴルゴは巨大なライフルを手にした。

それに驚くロイとリー。

ゴルゴは、デイブに注文した時の事を思い出していた。

 

 

「PTRS・・こいつは特別製で、タングステンの合金のフレシェットを使ったサボット弾にしてある。

 矢の様な貫通力で、千メートルの先からでも5ミリの鉄板を撃ち抜く・・気に入ったかい?」

 

 

この時、屋上からの侵入部隊は9階まで迫っていた。

 

 

「この階には居ません。」

「ようし・・下の階に移動、アイツ等が見つかるのも時間の問題だ。」

 

 

この時、一人の兵士が絶叫を上げて倒れる。

その下には穴が開いていた。

 

 

「ぐわああ・・」

「何事だ?」

「じゅ、銃弾です・・下の階から、床を貫いて銃弾が・・ぐわっ?」

「くそお・・撃て撃てぇ!」

「ダ、ダメです・・我々の銃弾では貫通させられません・・ぎゃあ?」

 

 

床を撃つ兵士達・・だが、床はびくともしない。

 

 

「・・次は何処だ?」

「そこから1時の方向です。」

「・・次。」

「9時の方向です。」

 

 

ロイの指示通りに次々と兵士を床越しに射殺していくゴルゴ。

 

 

「このままでは全滅です。」

「ヤツは我々の使用している銃を知っている。」

 

 

この時、下の階からDIAの指揮官が指揮する部隊が上がって来る。

 

 

「よし・・上から侵入した部隊が、ヤツを引き付けているぞ、急げ。」

 

 

既に屋上からの部隊は壊滅していた。

だが、その指揮官は瀕死の状況で、ゴルゴを道連れにしようと多量の手榴弾を抱え込み、爆破させる。

爆破に巻き込まれるゴルゴ。  

 

 

「うう・・くそう・・このままムザムザ殺されてたまるか・・貴様も道連れだ。」

 

 

その爆発の最中、遂にモニター室に突入するDIA。

リーに銃口を向ける指揮官。

 

 

「ふふふ・・残念だったな?・・このゲームは我々の勝ちだ。」

 

 

指揮官の銃がリーに火を吹く・・その前に立ちはだかるロイ。

 

 

「ぐうう・・」

「・・ロイ?」

「ふん・・ムダな事を?」

 

 

その一瞬が、リーを救った。

間に合ったゴルゴが、兵士達を銃撃で薙ぎ倒していく。

そしてモニター室へと侵入するゴルゴ。

それを追うDIA。

 

 

「くそお・・生きていたのか?・・撃て撃てぇ!」

 

 

 ・・残るは一発・・そしてグレネードが一発。 

 

 

天井を見上げるゴルゴは何かを決意した。

残った一発の銃弾で天井の消化装置を撃つゴルゴ。

ハロゲンガスが噴き出し、部屋を満たしていく。

そして防火シャッターを閉め、部屋を密閉するゴルゴ。

その狙いとは?

 

 

「慌てるな・・消化用のハロゲンガスだ、人体に影響は無い。」

 

 

ガスで苦しむロイに、ゴルゴに激高するリー。

 

 

「ロイ・・ロイ・・何をやってるんだ、アンタは?」

「・・俺が撃ったら、何かにしがみ付け。」

「ええっ?」

「・・言われた通りにしろ。」

 

「しっかりしろ、ガスで気圧が上がっているだけだ・・それでもDIAの戦士か?」

 

 

 やはりDIAか。

 

 

ゴルゴは、敵を認識した。

ガスは部屋に充満し、苦しむ兵士達。

 

 

「・・しがみ付けっ!」

 

 

この時、ゴルゴのグレネードが唸りを上げる。

爆発と共に、グレネード弾が壁を貫き、中の者が次々と外へ?

必死にしがみ付く指揮官だったが、全員が外へと放り出された。

8階から外へムリヤリに放り出されたのだ。

突入部隊は全滅した・・リーは何が起こったのか判らなかった。

 

 

「これは・・一体?」

「密閉状態でハロゲンガスが充満し、部屋の空気は外気圧の数倍に達していた。

 ガラスが割れた事により、気圧差で一気に外へ噴き出したのだ。

 流石はゴルゴ13・・思いつく事が違う・・ゴホゴホ。」

「ロイ・・しっかりしてくれ。」

「・・哀しむ必要は無い・・どうせ奴等に殺されなくても、この依頼が成功した暁には、私の命は無かったのだから・・。」

「ええ?」

「彼は仕事の終了後に・・私の命を要求した。

 ずっと一緒に行動する私は、彼の攻撃の秘密を知ってしまうからだ・・私は、その条件を承諾した。」

「・・ロイ、何て事を?」

「・・ゴルゴ13・・有難う、感謝する。」

「・・黒幕は判った、依頼は遂行する。」

「おお・・有難う・・楽しかったよ・・リーには悪いが、今までの人生の中で最も刺激的だった・・。」

「・・ロイ?・・ロイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!」

 

 

絶命したロイに抱き縋り、泣き叫ぶリー。

それを見下ろしながらゴルゴは、その場を後にした。

 

 

「全滅・・何て事だ、DIAの精鋭部隊が・・。」

 

 

指揮車を慌てて出るアラン・・その目前にゴルゴが銃を構えていた。

一発の銃声が、ビルの谷間に響き渡り・・アランは倒れた。

DIAのアランの哀れな最後だった。

ゴルゴは何も語らず銃を仕舞うと、立ち去って行くのだった・・・END。

 

 

 

ENDING

 

 

 

原作ではデイブなんか出て来ないんですが、武器の説明の為でしょうね。

いきなりだったので、このサプライズに関してはOKかな〜と。

しかし保険屋の描写が曖昧で、説明も無かったですね。

原作でも名前が無かったので・・ジミーというのが、そうなのかな?

話の展開が急すぎて、説明も無いので・・これじゃ判らないでしょ。

尺の問題があるにしろ、今回はアクションで妥協かな。

 

原作は、色々とロイとゴルゴの描写があるだけになあ。

死に間際に護衛の為の計画書をゴルゴに返す場面までカットだったし。

ちょっと中途半端だった感が強いですね。

 

アランも原作ではDIAの長官なんかじゃ無かったしなあ。

幹部ではあったみたいですが・・。

元々、ハリウッドの映画会社のオーナーをアランが集めて、日本の漫画権利を獲得するとかいう話だったんですよね。

ソフトクライシスとか・・日本のアニメの脅威みたいな。ですから原作ではアランが主だった訳です。

この辺の設定は如何も希薄になりましたねえ。

 

ラストはDIA長官がアランの愚かさを呆れる場面もあるんですけどね。

誰にでもやってこれるチャンスを与えているのに、何を勘違いしているのかと。

襲撃場面を前面に出したいのは映像効果としては当然ですが、設定が中途半端になったのは否めません。

私的には、少し残念な出来だったな〜という印象な話でしたね。

少し勿体無かったかな・・まあ多分、こうなるだろなあと思ってみてましたが。

 

 

 

さて次回ですが?

 

 

 

「町長婦人のダニエルは、ホテルのバーでゴルゴを目撃し、蒼褪めた。

 焦った女は、ある決断を下す。

 ゴルゴと女の過去に何があったのか?

 絡み合った思惑が、悲劇を招く。

 次回ゴルゴ13『 夜は消えず 』 ヤツの後ろに立つな! 命が惜しければ!」

 

 

 

これって読んだ記憶はあるけど・・細かいところは忘れてますね^^;

女性の自意識過剰みたいなのは何となく覚えてるけど。

 

 

未確認情報

「ゴルゴ13」全50話で終了?

どうも4クール50話で第一期シリーズ?も終わりみたいですね。

残りは4話ですか・・残りのエピソードは下記らしいですが。

 

Target.48『 黒い瞳〜EBONY EYES 』 ゴルゴの子供を生んだ娼婦?

Target.49『 装甲兵SDR2 』 ゴルゴVSロボット兵士、孤島の死闘

Target.50『 天使と悪魔の腕 』(final) 右手に重傷を負ったゴルゴ

 

48話は、何となく記憶にあるけど・・原作が無い。

 

49話は、よくアニメ化する気になったなあ・・かなり残虐性は抑えると思うけど。

原作ではロボット兵士のテストの為に、テロリストを孤島に集めての性能実験。

そこへ偶然、島を訪れるゴルゴも巻き込まれ?・・みたいな話。

話の残虐性描写では全エピソードでも上位だけど、その辺り如何するかだね?

抑揚の少ない話だし、戦場の怖さとか現場兵士の精神状態の表現とかね。

物凄く嫌な予感がするんだけどなあ・・一歩、間違えると駄作の危険性大。

 

50話は、最終話だけど面白いチョイスかも。

ただナチスかぶれ話だからなあ・・多分、設定が変わるでしょ。

意外な展開って言えるかもしれない秀作エピソードの一つ。

脚本次第だけど、少し期待・・ラストだしね。

 

結局、ロックフォード篇の後編が無いみたいだなあ。

 

ではまた^^

 

09.03.04

 

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